靴磨きの必要性The need for Shoe Shine

なぜ靴磨きが必要か?

「靴磨き」と聞くと、革靴を磨いて見た目を美しくすることをイメージされると思います。
もちろん最終的にはそうですが、汚れを落とすだけでなく、クリームで革に栄養を与え、こまめに手入れをすることで見た目の美しさだけでなく、靴を長持ちさせることにつながります。

  1. 1.靴磨きの効果
  2. 2.靴磨きで行う内容
  3. 3.動画で見る靴磨き
  4. 4.プロにお願いするメリット

靴磨きの効果

見た目を美しくするために

靴は基本的に一日履き続けているもの。長く履き続けていれば、知らないうちに傷みが広がっていたり、色あせたりもしてきます。
当然ながら「汚れを落とし、光沢を与える」ことが靴磨きの目的ですが、傷みがあるのなら隠すように磨く、色あせがあるのならクリームやワックスで光沢を出す。というように、革靴を美しくするのが靴磨きの目的です。
どんなに良いスーツ、どんなにオシャレをしていても靴が汚いと印象は決してよくありません。見た目の印象をよくするためにも靴磨きは重要なのです。

靴を長持ちさせるために

革靴に使われている革は、動物の皮を加工したものです。加工され、製品になると当然、油分や水分を自ら得ることができなくなります。何のケアもしなければどんどん乾燥していき、劣化も進みます。そのため革靴を長持ちさせるには、革に栄養を与えなければいけません。それも靴磨きの大事な目的です。
クリームで栄養を与え、磨くことで革に適度な潤いをもたらす。そうすることで大事な革靴を長持ちさせ、履き続けることができるのです。

before&after

靴磨きで行う内容

1.準備

靴紐をほどいて、穴にクリームが入らないよう、テープを貼ります。しわの部分もしっかりと磨けるようにシューキーパーを使用し、しわを伸ばした状態で行います。

2.汚れ落とし

まずは靴についた汚れや古いクリームなどを落とします。
馬毛ブラシでブラッシングを行い、ホコリや泥などの汚れを落とします。靴底やコパの汚れもしっかり落とします。
次に、リムーバーを使い靴全体に付いている古いクリームをしっかり落とします。
お化粧をする時と同じで、ベースを綺麗にしておかないとクリームやワックスののりが悪くなり、本来の美しさを出せません。そのためこの汚れ落としの工程が必要です。

3.栄養・保湿・傷隠し

見た目だけでなく、革の状態も良くするための工程です。軽度の傷や擦れであれば目立たなくすることができます。
靴全体に馴染ませるよう、乳化性クリーム(栄養、保湿、傷隠し)を塗ります。塗った後、30分ほど置くことでよりクリームが革に馴染みます。
その後、豚毛ブラシで余分なクリームを落とし、クリームを塗った時とは別のブラシでワックスを塗っていきます。
最後にブラシに軽く水を含ませブラッシングを行い、光沢を出します。

4.艶出し(ポリッシュ)

仕上げとして、つま先とかかと部分の艶出しを行います。
油性ワックスで皮膜するので全体に行うと通気性が悪くなります。また油性ワックスはほぼロウ成分でできているため、屈折部に塗るとシワの部分から革が切れてしまうこともあります。そのため、つま先とかかと部分だけに塗ります。
まずはベースとなる油性ワックスを布で塗ります。最初はワックスを多めに塗っていき、全体に塗ったら米粒大の水を付けて、少しずつくもりを晴らすように磨いていきます。くもりが取れてきたら、粒子の細かいワックスを塗ります。水を多めに付けて、ここでもくもりを晴らすように磨いていきます。
この前で使ったワックスより、さらに粒子の細かなワックスを使い、水を付けながら磨きます。光沢が出たらストッキングを丸めたもので磨いて完了です。

動画で見る靴磨き

プロにお願いするメリット

道具をひと通り揃え、磨き方も分かったからお金を払ってまで靴磨きを依頼しなくてもよい。もちろんそれでも間違いではないと思います。
しかし、靴磨きのプロに依頼する価値は確実にあります。毎日様々な靴と向き合っているプロは、それだけいろいろな症状の靴を見ているということです。
シワの入り方や、ソールの減り方など靴の状態を観察し、どうすればその靴が一番美しく見えるか?を考えながら靴を磨きます。つまり同じ靴でも毎回違うアプローチで靴を磨くということ。そうした知識と経験によって磨かれる靴は、見違えるほど生まれ変わります。
また、クリームの量やブラシのかけ方・強さ、水の量など道具一つとってもプロの使い方は一味違うもの。正しい道具を正しく使い、靴を磨くことで仕上がりだけでなく、靴自体の耐久度も変わってきます。
勉強の意味も兼ねて、一度プロにお願いしみると自分で磨く時の参考にもなると思います。
スピカでは毎月、靴磨き教室を開催しています。職人が詳しく、丁寧に説明いたしますのでぜひご参加ください。一度覚えれば、自分で行う靴磨きの質もぐっとあがります。

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