革靴ブランド事典Leather Shoes Brand
ジャランスリワヤ/JALAN SRIWIJAYA(インドネシア)
インドネシアで本格ハンドメイドシューズを展開するジャランスリワヤ
ジャランスリワヤ(JALAN SRIWIJAYA)は2003年に設立されたインドネシアのシューズブランドです。前身となる靴工場は、かつてはミリタリーブーツを手掛けていましたが、工場の2代目であり、ジャランスリワヤを創業したルディ・スパーマン氏は、英国靴の聖地ノーザンプトンで修行をし、その後、皮革生産の最高峰であるフランスでレザー生産を学びます。帰国後、その経験を基にジャランスリワヤを立ち上げました。
履き心地のよいジャランスリワヤ
ジャランスリワヤの靴は、ハンドウェルテッド・グッドイヤー製法で作られています。この製法は、アウトソールの出し縫いのみにマシンを用いる九分仕立てです。ほとんどの工程は手作業で行っており、ビスポークとほとんど変わらない工程のためフレキシブルでしなやかな履き心地に仕上がります。また中物に使われるコルク材はつま先から踵までしっかり敷きつめられており、さらに中敷き裏にラテックススポンジを入れることで、極めてソフトな履き心地を実現しています。
高い品質と低価格を実現したジャランスリワヤ
アッパーにはフランスのデュプイ社やアノネイ社のトップグレードのカーフを、底材にはベルギーのアシュア社のレザーを使用し、細かなディテールにも高級靴にしか見られない丁寧な仕上げを施しているのがジャランスリワヤです。イタリアの高級ブランドのOEMを手がけていることからも、その品質の高さは実証されています。
世界のトップブランドにも決して劣らない品質でありながら、ジャランスリワヤは低価格を実現しています。その答えは自社工場にあります。インドネシアに自社工場を持つだけでなく、職人を育成するプログラムによって現地の職人を育て、品質を落とさずインドネシア国内での生産を可能にしました。それにより、高品質と低価格を実現しているのです。
ジャランスリワヤの歴史
1919年、テデ・チャンドラ氏がジャランスリワヤの前身となる靴工場を設立。当時はオランダの植民地であり、外国人向けのミリタリーブーツを手掛けていた。
1970年代、フォルトゥナシューズ社として工場を再開。子供用の靴やサンダル、ドライビングシューズやデッキシューズなどを生産。
1990年代、ハンドウェルテッド・グッドイヤー製法のゴルフシューズを生産。
2003年、イギリスのノーザンプトンで修行した2代目のルディ・スパーマン氏がジャランスリワヤを設立。