革靴ブランド事典Leather Shoes Brand
レペット/repetto(フランス)
足に手袋をはめているような履き心地のレペット
レペット(repetto)はバレエシューズが有名なフランスのブランドです。もともとはフランスのパリにある小さなバレエ用品店でした。創業者のローズ・レペット氏が、振付師であった息子のローラン・プティの助言により靴のデザインをしたことがきっかけで、バレエシューズブランドとしての歴史が始まりました。
現在は靴だけでなく、財布やバッグなどのレザーアイテムや香水なども展開しています。
レペットが生み出した「スティッチ&リターン」
ダンスシューズに用いられる製法をもとに編み出された「スティッチ&リターン(縫ってからひっくり返す)」という製法は、ローズ・レペット氏が開発したテクニックです。ダンスシューズに限らず、現在はタウン用のシューズにも用いられています。
スティッチ&リターンの製法を取り入れることで、しなやかで快適な靴が生まれます。1947年にこの製法が生み出されてから今まで、職人たちが確かな技術を以て伝統を受け継いでいます。
オーダーメイドシステム「アトリエレペット」
2012年の7月、日本初となるレペットの路面店が銀座にオープンしました。パリの本店と同じコンセプトを用いた店内には、レペットのフルカテゴリーがラインナップされています。
パリ本店や世界の限られた店舗でしか展開されていなかった「アトリエレペット」というタウン用バレリーナシューズをセミオーダーできるシステムも、レペット銀座に常設されました。ベースのラムレザーが250色、トリミングのグログランテープが120色、シューレースが100色、レザーヒールカラーが3色あり、その豊富な種類のなかから好きな色を組み合わせてオーダーできます。ソールにはレペットの証となる、金の「r」のロゴマークが埋め込まれます。
レペットの歴史
1947年、ローズ・レペット氏がフランスのパリに「レペット」を設立。
1959年、レペットの第一号ブティックをパリのラベ通り22番地にオープン。
1967年、フランスのドルドーニュ地方サンメダール・デクシドゥイユに工場を設立。
2005年、レペットで100万足目となるバレリーナシューズが作られる。
2007年、創立60周年を記念し、60人の著名人とのコラボレーションを発表。世界各国のダンススクールを援助する財団「Danse pour la Vie」を設立。
2010年、アトリエレペットがスタート。
2011年、工場を拡大し、年間50万足の生産が可能になる。
2012年、工場の近くに、職人が革の縫製をトレーニングするためのスクールを設立。同年、レディ・トゥ・ウェアコレクションを発表。
画像引用元:http://www.repetto.fr/