靴用語集Shoes Glossary
チロリアン・シューズ
チロリアン・シューズ(tirolean shoes)とは、アルプスのチロル地方で履かれていた革靴のことです。
チロリアン・シューズの原型は、アルプスのチロル地方の伝統的な靴「チロリアン・ブーツ」です。チロル地方は傾斜が多い土地であるため、チロリアン・ブーツのような丈夫な革靴は、草原で働く牧童たちに愛用されていました。
甲部はモカシンのようなU字型の袋縫いで、粗めのステッチワークが施されています。靴底には頑丈なラギッドソールを使用したチロリアン・シューズが多くあります。
登山靴製法による重厚な作りのチロリアン・シューズは防水性に優れており、雪にも強いため、軽登山の普段履きとされています。革靴全般の特徴でもありますが、チロリアン・シューズは履き続けることで足にしっくりと馴染み、ソールの張り替えをすることにより、長い間履くことができます。
本来はアウトドアで履かれる靴ですが、現在はカジュアルな洋服にも合うようにデザインされたものも数多く登場しています。