バッグブランド事典Bag Brand
シャネル/Chanel(フランス)- チェーンバッグ
シャネルとココ・シャネル
シャネル(CHANEL)は、ココ・シャネル(Coco Chanel)が立ち上げたブランドです。1909年の創業から1971年にこの世を去るまでの62年間、彼女はファッション業界にさまざまな革命を起こしてきました。例えば、ドレスには窮屈な「コルセット」が常識となっていた時代に、コルセットなしの着心地のいいドレスを発表したのが彼女です。これが先駆けとなり、現代のような開放感あるドレスのスタイルが生まれたといいます。
ココ・シャネルは見た目の美しさだけではなく、実用性を兼ね備えたファッションのスタイルを大切にしていました。
チェーンバッグの誕生
創業から100年以上が経った現在でも、美しく実用性の高い商品の数々は、多くの女性たちに支持されています。中でもシャネルのチェーンバッグは、ココ・シャネルの工夫が詰まった逸品として有名です。
1929年、シャネルはチェーンバッグの原型となるキルティングのバッグを発表しました。
これは、当時主流となっていたクラッチバッグに対し、「両手を使えないのは不便だ」と考えたココ・シャネルが革紐を縫い付けたものです。また、キルティングバッグの生地は競馬のジョッキーが着ていた、キルティングジャケットからアイディアを得て作りました。耐久性の高いジャケットの生地が、丈夫なバッグを制作するために最適な生地だと考えたのです。
1955年には、初めてのチェーンバッグ「2.55」が登場。重い荷物を入れても壊れないように、革紐とチェーンを編み込んだことがチェーンバッグ誕生のきっかけとなりました。また2.25の発表によって、男性のものと考えられていたショルダーバッグは、今では男女兼用のアイテムとして広く認知されていきます。
個性豊かなチェーンバッグ
2.55は、時代の流れに合わせてたくさんの変化を遂げてきました。
ココ・シャネルのアイディアが込められたチェーンはそのままに、トートバッグやポシェットなど、さまざまな形を展開。カラーバリエーションにおいても、ビビッドな原色から落ち着きのあるシックな色まで多くの種類を発表しています。
長きに渡り進化を続けてきたチェーンバッグだからこその豊富なラインナップは、持つ人それぞれの個性にしっかりと答えてくれるでしょう。
画像引用元:http://www.chanel.com/ja_JP/