バッグブランド事典Bag Brand
ルイ・ヴィトン/Louis Vuitton(フランス)- モノグラム
ブランドの王道・モノグラム
本来は2つ以上の文字などを組み合わせた記号のことをいいますが、モノグラムと聞いて「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」を思う人は多いのではないでしょうか。ヴィトンのモノグラムはそれだけ認知度の高い、ブランドのアイコンです。
モノグラムはルイ・ヴィトンのシンボル
モノグラムが誕生したのは1896年。相次ぐコピー商品の対策として、ヴィトンの二代目であるジョルジュ・ヴィトン(Georges Vuitton)が考案しました。ブランド名と創業者である父親に敬意を表したLとVに、花と星のモチーフを組み合わせたこのデザインは、万国博覧会で見た日本の家紋からインスピレーションを受けたといわれています。
今ではどのブランドでも一般的になったモノグラム柄ですが、世界で最初に使用したのはヴィトンだったのです。
ヴィトンのシンボルともいえるブラウンの「モノグラム・ライン」は、キャンバスにPVCコーティングしたものです。ほかにもエナメルにモノグラムを型押しした「モノグラム・ヴェルニ」、デニム地にモノグラムをプリントした「モノグラム・デニム・ライン」、ジャカードでモノグラムが編み込まれた「モノグラム・サテン・ライン」など、さまざまな素材で展開されています。
バッグをはじめ、ウェアやシューズ、アクセサリーと、モノグラムのアイテムは多彩ですが、中でも最近人気なのは2008年に始まった「モン・モノグラム」のサービス。モノグラム・ラインのバッグやウォレットなどにイニシャルが入れられ、二色のラインとライニングのカラーが選べるというものです。
大人気のモノグラムだからこそ、カスタマイズして自分だけのアイテムにできるサービスがうれしいと好評を博しています。
モノグラムとコラボレーション
ヴィトンのアイコンで歴史あるモノグラムですが、そこに落ち着くことなく、さまざまなアーティストのコラボレートした斬新なアイテムを生み続けています。
コラボレートしたアーティストは、スティーブン・ブラウスやリチャード・プリンス、草間彌生など多数です。なかでも現代美術家の村上隆とは数多くのアイテムを生み出していて、2003年に発表した「マルチカラー」は定番化した人気商品として有名です。
2014年にはプロジェクト「アイコンとアイコノクラスト」を始動。クリスチャン・ルブタンやカール・ラガーフィールド、川久保玲など、各界の最前線で活躍するアーティスト6名がモノグラムに新解釈を加え、革新的なバッグやラゲージをデザインしました。
画像引用元:http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/homepage