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靴の製作方法で『九分仕立て』という言葉を聞いたことはございますか?

靴作りの(主に底付けという靴の底回りを仕上げる工程)作業工程を大きく分類すると
つり込み→すくい縫い(ウエルトの縫い付け)→出し縫い→ヒールの取り付け→仕上げ
という工程から出来ており、九分仕立てというのはこの出し縫い
(もしくは出し縫い以降の工程)をマシンメイドで作り上げる製法のことをいいます。

この工程をマシンで行った場合、ものの数分で出来るのに対し
ハンドメイドでは片足を縫い上げるのに熟練の職人さんでも
30分〜1時間程度の時間を有するといわれています。

ではなぜそこまで時間をかけてハンドメイドで行うのか?
そこにはマシンメイドでは出すことの出来ないハンドならではの雰囲気があるからです。
(また、それを出せるように日夜努力している次第であります。)
それは本当に小さな違い、些細なことかもしれませんがそういった細かな所から
全体の雰囲気はつくり出されていくのだと思っております。

まだまだ理想的な雰囲気には遠いですが、少しでもそのイメージに近づけよう
日々努力あるのみと感じております。

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本格的な靴と鞄のメンテナンスSpica
SAITO