2014.12.17
フィッティングとフォルム

木型製作で重視していること。
それは、心地よいフィッティングを追求しながらも靴として美しいフォルムを損なわないことです。
靴のフィッティングの難しい所は足の型に近いからといって必ずしも高いフィッティングが得られ
るものではないということです。
最近ではたまに『3Dプリンターが出来たから木型製作は機械化される』という旨の話を聞きますが、
木型製作の肝は足型をなぞるのではなく、お客様の足型に対してどのようなフォルムでアプローチ
をかけるのかが職人の見せ所であり、個性かと思います。
心地よいフィッティングを感じながら、靴としても美しいフォルムを再現する。
機械ではできない「クセ」や「個性」は人の手だからこそできる技だと感じております。