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初めての革靴選び、「マナー違反をして恥をかきたくない」と不安になっていませんか?

実は、成人式の革靴選びはシンプルです。黒の内羽根式ストレートチップを選べば失敗しません。

しかも、この一足で就活や結婚式、社会人生活まで対応できる、コスパの良い買い物になります。

この記事では、初めて革靴を選ぶ方が迷わないように、成人式に最適な革靴の選び方から購入後のケアまでお伝えします。

この記事でわかること
  • 成人式に最適な革靴の種類と色
  • 失敗しないサイズ選びのポイント
  • 購入時期と履き慣らし方法

この記事を執筆しているスピカは、東京・元麻布で15年以上革製品と向き合ってきた専門店です。

成人式の革靴は何を選べばいい?知っておきたい基本知識

成人式という格式の高い式典には、黒の内羽根式ストレートチップが最も合っているといえます。

黒い革のストレートチップ(内羽根式)紳士靴のペア。フォーマルなビジネスシーンや冠婚葬祭に適したデザイン。

成人式は「黒の革靴」がおすすめ!

黒はフォーマルカラーの代表格で、冠婚葬祭すべてに対応できる唯一の色です。

茶色の革靴はオシャレで魅力的ですが、フォーマル度は黒より下がるため、成人式のような格式の高い式典には不向きです。特に、葬儀や法事では黒以外の色はマナー違反となります。

黒の革靴を選ぶ最大のメリットは、一足で20代のあらゆるフォーマルシーンに対応できることです。成人式が終わった後も、就職活動の面接、結婚式や披露宴への参列、社会人としてのビジネスシーン、そして冠婚葬祭と、人生の重要な場面で何度も活躍します。

つまり、黒の革靴は「成人式用」ではなく、20代を通じて使い続けられる、長期的に見て最もコストパフォーマンスの高い投資なのです。

内羽根ストレートチップを選ぶ

ストレートチップは、つま先に一本の横ラインが入ったシンプルなデザインです。装飾が最小限に抑えられているため、革靴の中で最もフォーマル度が高いデザインとされています。

内羽根式は、靴紐を通す「羽根」部分が甲の下に縫い付けられている構造で、紐を緩めても羽根が大きく開きません。この構造により、すっきりとした見た目で洗練された印象を与え、外羽根式よりもフォーマル度が高いとされています。

この2つを組み合わせた「黒の内羽根ストレートチップ」は、革靴の中で最高位のフォーマル靴として位置づけられています。成人式はもちろん、就職活動、結婚式、葬儀、そしてビジネスシーンまで、あらゆるフォーマルな場面で失敗することがありません。

さらに、シンプルで普遍的なデザインのため、流行に左右されず、きちんとメンテナンスすれば10年、20年と使い続けられます。まさに「一生もの」として育てられる一足です。

革靴の種類やフォーマル度についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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靴とベルトの色合わせルール!フォーマルマナーの基本

フォーマルな場では、「靴とベルトは必ず同色で統一」が鉄則です。

  • 黒の靴 → 黒のベルト
  • 茶色の靴 → 茶色のベルト

革製品の色を統一することで全体に統一感が生まれ、洗練された印象を与えます。靴とベルトの色がバラバラだと、フォーマルシーンではマナー違反とみなされます。

靴下の色も重要です。基本は黒または紺のビジネスソックスで、白い靴下は絶対にNGです。柄物やキャラクターソックスもフォーマルシーンには不適切で、長さは「ミドル丈」が基本です。

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革靴のサイズ選びで失敗しないコツは?

革靴選びで最も重要なのが、正しいサイズを選ぶことです。デザインが良くても、サイズが合わなければ足を痛めてしまいます。

男性が茶色の革製オックスフォードシューズを履いている様子。紫色の靴下とネイビースーツを着用しており、靴べらを使用している。隣には別のタッセルローファーや靴箱があり、靴店の試着風景を思わせる。

革靴の予算はどれくらい?

革靴を初めて購入する方が気になるのが予算です。

既製品の場合、2〜3万円が相場です。この価格帯なら、就活や社会人生活でも十分使える品質の革靴が手に入ります。

1万円以下は耐久性に不安があり、すぐに傷んでしまう可能性が高いため、「安物買いの銭失い」になる危険があります。革靴は長く使うものなので、最初から適切な品質のものを選ぶことが重要です。

もちろん5万円以上の高級靴もありますが、まず一足目は2〜3万円で十分です。成人式という大切な日のために、適切な予算で品質の良い一足を選びましょう。

革靴は「スニーカーのサイズ感」で選んではダメ!

「普段スニーカーで27cmだから、革靴も27cm」は、よくある間違いです。

革靴は足にフィットすることが重要で、革は履くうちに足に馴染み、伸びる性質があります。

革靴は最初は少し窮屈に感じるくらいが適正サイズで、「ジャストサイズ」または「0.5cm小さめ」を選ぶのが基本です。

ただし、ブランドやモデルによってサイズ感が異なるため、必ず店舗で試着しましょう。

店舗でチェックすべき5つのフィッティングポイント

試着の際には、次の5つのポイントをチェックしましょう。

  1. かかとがしっかりフィットしているか
  2. つま先に1cm程度の余裕があるか
  3. 甲の部分が圧迫されていないか
  4. 横幅が適切か
  5. 実際に歩いてみて違和感がないか

1. かかとがしっかりフィットしているか

かかとが浮くのは絶対にNGです。

革靴はかかとのフィット感が最も重要で、ここが合っていないと歩くたびにかかとが抜けたり、靴擦れの原因になります。かかとがしっかりホールドされている感覚があるか確認してください。

歩いたときにかかとが浮かないか、後ろに滑らないかを必ずチェックしましょう。

かかとが正しくフィットしていれば、靴全体の安定感が生まれ、長時間履いても疲れにくくなります。

2. つま先に1cm程度の余裕があるか

つま先を靴の先端にぶつけたとき、指が動かせる程度の余裕が必要です。

余裕がなさすぎると、歩いたときに指が圧迫されて痛みが出ます。逆に余裕がありすぎると、靴の中で足が前後に滑り、靴擦れやマメの原因になります。

つま先に適度な余裕があることで、歩行時の快適性が保たれ、足指への負担も軽減されます。

立った状態で、つま先を軽く押してみて、1cm程度の余裕があるか確認しましょう。

3. 甲の部分が圧迫されていないか

紐を締めたときに、甲の部分が窮屈でないか確認します。

圧迫されすぎると、長時間履いたときに痛みが出たり、血行が悪くなったりします。ただし、多少のタイト感は必要です。

なぜなら、革は履くうちに伸びて馴染むためです。最初から緩すぎると、履いているうちに大きくなりすぎて、足が靴の中で動いてしまいます。

「少しタイトだけど痛くない」くらいが適正です。

4. 横幅が適切か

足の両サイドが圧迫されていないかチェックしましょう。

横幅がきつすぎると、長時間履いたときに足が痛くなり、外反母趾などのトラブルの原因にもなります。逆に横幅が緩すぎると、足が靴の中で左右に滑り、安定感が失われます。

日本人は欧米人に比べて足幅が広い傾向があるため、横幅のフィット感は特に重要です。

両サイドが軽く包まれている程度で、圧迫感がないのが理想的です。

5. 実際に歩いてみて違和感がないか

店内を歩いて、違和感がないか確認します。

かかとが浮かないか、つま先が痛くないか、甲が圧迫されていないか、総合的にチェックしましょう。

静止した状態では問題なくても、歩いてみると不具合が見つかることがよくあります。

できれば平らな床だけでなく、階段や傾斜がある場所でも歩いてみると、より正確にフィット感を確認できます。

歩いたときの感覚が最も重要で、違和感がなければ、そのサイズが適正です。

スピカでは100足超のフィッティングサンプルを用意し、プロのスタッフが丁寧にサポートします。

オーダーメイド革靴という選び方はどう?

「もっと特別な一足が欲しい」という方には、オーダーメイドという方法もあります。

オーダーメイドシューズの製作風景。熟練の靴職人が木型(ラスト)を手に持ち、顧客のためのデザインラインをペンで精密に描き込んでいる。伝統的な手仕事とクラフトマンシップを象徴する一場面。

オーダーメイドの3つのメリット

メリット1:完璧なフィット感

まず第一に、自分の足に「100%合う靴」が作れることが最大の魅力です。

足の形、サイズ、ウィズ(足幅)を細かく計測して作るため、既製品では得られない完璧なフィット感が手に入ります。

足にぴったり合う靴は、長時間履いても疲れにくく、足が痛くなりません。特に就職活動では1日中歩き回ることも多いため、フィット感が非常に重要です。

メリット2:自分好みのデザイン

革の種類、色、デザイン、ソールなど、さまざまな組み合わせから選べます。

カーフ(子牛革)、キップ(中牛革)、コードバンなど革の種類を選べるだけでなく、色やデザイン、ソールまで細かく選択できます。「世界に一つだけの自分だけの一足」という特別感があり、成人祝いとして親御さんからプレゼントされる方も多いです。

メリット3:長く愛用できる品質

職人が一足一足丁寧に作るため、耐久性が高く、修理しながら長く使えます。

グッドイヤーウェルト製法などの伝統的な製法で作られることが多く、ソールの交換や修理がしやすい構造になっています。

きちんとメンテナンスすれば、10年、20年と使うことも可能で、一生ものとして育てられます。

スピカのセミオーダーは65,450円から

スピカでは、セミオーダー(税込65,450円〜、納期約3ヶ月)から対応しています。

「オーダーメイドは高い」というイメージがあるかもしれませんが、スピカのセミオーダーは既製品の高級靴と同程度の価格帯で、自分の足に合った一足を作ることができます。

7種類の基本モデルから選び、革の種類、色、デザイン、ソールなど650通り以上の組み合わせが可能です。さらに、100足超のフィッティングサンプルを用意しており、実際に試着しながら最適なサイズとデザインを選べます。

初めての方でも、プロのスタッフが足の計測からデザイン選びまで丁寧にサポートしますので、安心してご相談ください。

成人式に間に合わせるには、10月〜11月の早めの注文が必要です。納期は約3ヶ月かかるため、余裕を持ったスケジュールをおすすめします。

成人式当日までの準備スケジュール

革靴を購入したら、成人式当日まで計画的に準備を進めましょう。

黒い革のストレートチップ(内羽根式)紳士靴とダークスーツのズボンを着用した足元が、コンクリートの床に立っている様子。

最適な購入時期は1〜2ヶ月前

革靴の購入は、成人式の1〜2ヶ月前(11月〜12月)がベストタイミングです。

この時期が最適な理由は、履き慣らしに十分な時間を確保できること、年末年始の繁忙期を避けられること、そして在庫切れや納期の問題を回避できることです。

新品の革靴は革が硬く、成人式当日にいきなり長時間履くと、靴擦れする可能性が非常に高いのです。特に式典では長時間立ったり歩いたりするため、足に合っていない靴では痛みで式に集中できなくなってしまいます。

また、オーダーメイドを検討している場合は、納期が約3ヶ月かかるため、10月〜11月には注文を済ませる必要があります。余裕を持ったスケジュールで準備を進めましょう。

段階的な履き慣らし方法

購入後の履き慣らしは、段階的に行うことが重要です。いきなり長時間履くのではなく、少しずつ足に馴染ませていきましょう。

まず購入後すぐに、プレメンテナンス(クリームで保湿)を行います。新品の革靴は革が乾燥していることが多いため、クリームで保湿することで革が柔らかくなり、履き慣らしがスムーズになります。

次に、家の中で短時間(30分程度)から履き始めます。いきなり外で履くのではなく、まずは家の中で慣らすことが大切です。徐々に履く時間を延ばし、家の中で1〜2時間履けるようになったら、次の段階に進みます。

その後、外で短時間(10〜20分程度)歩いてみて、足への負担を確認しましょう。最初は近所を軽く歩く程度にして、徐々に距離を延ばしていきます。外で1時間程度歩けるようになれば、成人式当日も安心です。

成人式までのスケジュール

革靴を購入してから成人式当日まで、計画的に準備を進めることが大切です。

以下のスケジュールを参考に、少しずつ足に馴染ませていきましょう。

  1. 購入後すぐ:プレメンテナンス(クリームで保湿)
  2. 1週間後:家の中で短時間履き慣らし
  3. 2週間後:外で短時間歩いてみる
  4. 前日:靴磨きで最終チェック
  5. 当日:自信を持って式に臨む

このように段階的に準備することで、成人式当日、足の痛みを気にせず、式典に集中できます。

せっかくの人生の節目である成人式を、足の痛みで台無しにしないためにも、余裕を持った準備を心がけましょう。早めに購入して、しっかり履き慣らすことが、快適な一日を過ごすための秘訣です。

成人式が終わってからも安心|革靴を長く使うためのサポート体制

革靴は購入したら終わりではありません。日々のケアとプロのサポートで、10年、20年と長く愛用できます。

雰囲気のある薄暗い中で、職人が白い布を指に巻き、光沢のあるブラウンの革靴のつま先に丁寧にクリームを塗り込んでいる手元のクローズアップ。背景には複数のシュークリームの缶がぼやけて見える。

革靴の基本的な手入れ方法

革靴を長く美しく保つためには、日常的な手入れが欠かせません。

革靴を脱いだら、すぐにブラッシングでホコリを落としましょう。日常的にブラッシングするだけで、革の寿命は大きく延びます。ホコリや汚れを放置すると、革の劣化が早まります。

月に1回程度、クリームで保湿します。クリームは革に栄養を与え、しなやかさを保ちます。乾燥は革の大敵なので、定期的な保湿が大切です。

また、革靴を脱いだら、シューキーパーを入れて型崩れを防ぎましょう。木製のシューキーパーがおすすめです。湿気を吸収し、靴の形を美しく保ちます。

雨で濡れた場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、新聞紙を丸めて靴の中に入れ、湿気を吸収させます。直射日光やドライヤーで乾かすのはNG(革が硬くなる)です。

成人式が終わってしばらく革靴を履かない場合は、正しい保管方法を知っておくことが大切です。湿気対策やカビ対策など、長期保管の詳しい方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

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スピカの充実アフターサポート

革靴は購入して終わりではありません。きちんと手入れして、長く愛用するためのサポートが必要です。

スピカでは、購入後も安心して革靴を育てられるよう、充実したアフターサポートを用意しています。

まず、スピカでオーダーメイドした靴は、いつでも無料で靴磨きサービスを利用できます。自分で磨く時間がないときや、プロの仕上がりを体験したいときに便利です。

また、スピカであつらえた靴の修理費用は常に15%オフになります。かかとのすり減りやソールの交換など、長く履くために必要なメンテナンスをお得に受けられます。

さらに、靴磨き教室も無料で開催しており、自分で手入れする楽しみを学ぶことができます!

成人式の革靴選び|自信を持って特別な日を迎えるために

この記事では、成人式に最適な革靴の選び方から、サイズ選び、購入時期、そして購入後のケアまで、初めて革靴を選ぶ方が知っておくべき情報をすべてお伝えしました。

この記事のポイント

  • 成人式には「黒の内羽根式ストレートチップ」が最適
  • この一足で就活、結婚式、社会人生活まで対応できる
  • スニーカーとは違う革靴のサイズ選びのコツを押さえる
  • 成人式の1〜2ヶ月前(11月〜12月)に購入し、履き慣らしの時間を確保する

成人式は人生の節目。きちんとした革靴を履いて臨む姿は、あなた自身だけでなく、親御さんにとっても特別な思い出になるはずです。

スピカではプロの靴職人が、初めての革靴選びから購入後のケアまで、一人ひとりに寄り添ってサポートします。