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 こんばんは、たなかです。

 今日もまじめにお届けします。

 まず私自身の話からになります。

 現在はSpicaにて靴やバッグなどの修理やクリーニング、磨きなどを承っております。

 ですが、以前にもお伝えしたことがあると思いますが、もともとは靴を作る側の人間でした。

 もちろん現在でも、数は少ないながらも作り続けております。

 そして、自身で靴を作っていた、作ることができるという経験が自分の根幹であり、現在最も大きく役立っている部分かと思います。

 学生時代から、ビスポーク・シューメイカー、つまり注文靴の職人を目指しておりました。

 そんな中で出会った多くの方からいろいろなことを学ばせて頂き、『この人と出会えたから、現在の自分がある』と勝手に思っている人物、自分にとっての『師』とも言える方々がおります。

 各務房男(かがみふさお) 氏

 

 ⇒超一級の手製靴の職人でありながら、靴作りを研究・立証・数値化し、おそらく世界で初めて靴作りにPCを使用した人物。 かがみ式製靴技術を後進に伝えるべく、「かがみ式靴教室」を開講。

  ちなみにたなかは「かがみ式靴教室 全日制」の一期生です。

http://www2.odn.ne.jp/kagami/ ←かがみ式靴教室 HP

 深谷秀隆(ふかやひでたか) 氏

 ⇒il micio 代表。 日本人のビスポーク職人として世界で初めて、自身のショップをフィレンツェにオープン。 『世界一美しい靴を作る人』と称される。

 実際にお会いしたことは一度しかないですが、靴作りに対するそのストイックな姿勢と考え方に、多くのことを学ばせて頂きました。

 そしてもうひと方。

 

   柳町弘之(やなぎまちひろゆき) 氏

 

  ⇒HIRO YANAGIMACHI Workshop 代表

 靴への考え方のみならず、靴作りを通したお客様や社会とのつながり方など、多くのことを学ばせて頂いています。 また、柳町さんをはじめとしたワークショップの皆さんの謙虚で誠実な姿勢を心の底から尊敬しています。  学生時代からお世話になっており、「自身の在り方」を考える場合に最も影響を受けているかもしれません。

 8年ほど前になりますが、ある記念と勉強を兼ねて1足仕立てて頂いたことがあります。

 (ホントは何足も作り続けることが大切なんですが、ゴメンナサイ。)

 当時は柳町さんお一人で作られており、名前も [Works on the Knees] でした。

 それがこちらの1足。

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 伺った時にはデザインは決めておらず、柳町さんと相談して決めました。

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 細部にわたって全てが精緻で、かつ美しい1足だと思います。

 

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 遊びとして、左足のヒールの内側にだけ、イニシャルのYとTをもじったメダリオンを入れて頂きました。

 この靴が出来上がって足を入れたとき、本当に驚きました。

 足全体がピッタリと包まれているのにどこかが当たるわけでもなく、「支えられている」といった感じで裸足よりも快適だと思いました。

 以来週に2~3回のペースで履き続け、旅行や出張の時は必ずこの靴でした。
 そういえば、この靴を履いてシルバノ・ラッタンジ(イタリアの靴職人)に会ったときに「この靴はスゴイ靴だ‼」と言われて舐めまわされるように見られた記憶があります。

 もちろん履けば底は擦り減るわけで、ヒールは自身で1度交換しました。

 が、オールソール交換はいつか自分の技術がこの靴に恥じないくらい、本当に納得できるように精進したら自身で行うつもりなので、ソールには穴が開いたままの状態です。

 

 話が少しずれました。

 

 Spicaの場所柄もあるかもしれませんが、お客様との会話の中で、ビスポークの話になることが多々あります。

 「やってみたいがどこでお願いすればいいのかわからない」

 「いちばんオススメなのはどこですか?」

 というのが主な話。

 そんな時には必ずこう答えます。

 『HIRO YANAGIMACHI が良いと思います』

 そんな HIRO YANAGIMACHI Workshop から先日お手紙を頂きました。

 この2月で10周年だそうです、心からおめでとうございます。

 ということで、10周年を記念して2月中はスペシャルサービスも用意されているそうです。

 『いつかはビスポークを』 と考えておられる方、この機会にいかがでしょうか?

 

   詳しくはまず HIRO YANAGIMACHI Workshop のHPをのぞいてみてください。

 

 サンプルだけでなく、実際にお客様が製作された靴の画像もたくさん見ることができますよ。

 

 

   HIRO YANAGIMACHI Workshop の皆さま、斎藤ともどもこれからも宜しくお願い致します。

     http://www.hiroyanagimachi.com/ ← HIRO YANAGIMACHI Workshop HP

 

   靴修理と靴磨き Spica たなか