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 こんばんは、たなかです。

本日の一杯

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 Bourgogne PINOT NOIR 2006 / DOMAINE HUDELOT-BAILLET / CHAMBOLLE-MUSIGNY

 澄み切ったフランボワーズやストロベリー、チェリーリキュールのような赤果実と、豊かな大地、すでに溶け込んだかすかな樽のローストの香り。
 複雑さこそないが、06年らしく若干強めの酸がシャンボールらしさを強く感じさせる。
 反面、06年にありがちな貧弱さ・不足感は微塵も感じられずにしっかりとしたミネラルを感じられ、肉汁の様なコクと甘酸っぱさを同時に感じる、実に美しいワイン。
 ACブルという、そう高くない広地域名ワインでありながら飲み頃にはまだ早いとすら感じる良いワイン(二千円台)。

 

 なぜでしょう?
 このワインを飲んでいたら、ふと昔のことを思い出しました。

 二十歳の誕生日。

 いろいろあったあの頃、いろいろあったあの日。

 今でも時折思い出す、人生最悪な一日。

 でも、そんな日をあなたたちが塗りつぶしてくれました。

 手塚さん、武藤さん、野稲さん、みんながお誕生会を開いてくれましたね。
 バイト中の内村さんもいつの間にか飲んでましたっけ。

 おかげで最悪の日が、最高の日にもなった、二十歳の誕生日。

 そんなあの日を、ふと思い出しました。

 少し強めの酸の甘酸っぱさと、ほんの少しのほろ苦さのせいでしょうか?
 そう珍しくも高くもないこのワインから、そんなあの日をイメージできました。

 あの日飲んだワインは全く憶えていませんが、これから飲むワインはきっと忘れないと思います。

 ワインは誰かと何かを分かち合うために飲むもの、だそうです。

 

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たなか