ヒールトップリフト交換Heel top lift
接地面は、靴の表情に合わせた色で一足一足染めています。ヒールの角は、小口コテをあてることで角を際立たせ、より端正な表情に仕立てます。
また、クラシックなディテールの一つで、ヒール側面上部にあるシートウィールと呼ばれるギザ模様は、
通常ヒール修理の際に消えてしまうことがありますが、スピカではこれを大事なアクセントとして再度入れ直しています。
サービス内容
ヒールが直接地面に接地するトップリフトというパーツを交換します。
ヒールの減りが進行すると、接地が不安定になり、歩きにくくなるだけでなく、靴の変形にもつながります。
また、膝や腰などにも悪影響があると言われています。
ヒールの減りを早めに修理することで、いつも適正な履き心地を保ち、靴を長持ちさせることができます。
なによりヒールの角がピシッと整っているのは見た目にも気持ちのよいものです。減りすぎてヒールブロックまで削れてしまっている場合も、部分的に革を足したり、ヒールブロックごと作成したりして修理が可能ですので、まずはご相談下さい。
該当サービスを受けるタイミング
- ヒールブロックまで減りが進行していなければ、 トップリフトの交換のみで対応可能です
職人からのアドバイス
普段靴の底面を意識することはあまり無いかと思いますが、靴底で一番減りやすい部分ですので、こまめにチェックする習慣ができると、お気に入りの靴をよりきれいに長持ちさせられます。
料金と納期
- 料金(税込)
- 納期
- ヒールトップリフト交換(ビブラム#5350、ハーフソール用素材)
- 3,520円
- 4日
- コーナーヒール
- 3,520円
- 4日
- ヒールトップリフト交換(クロコ)
- 4,070円
- 4日
- ヒールトップリフト交換(ダイナイト、ビブラム#2055、サンライズ)
- 4,400円
- 4日
- ヒールトップリフト交換(ダヴテイル、ラスター、アローヘッド)
- 4,620円
- 4日
- ヒールトップリフト交換(コマンド、リッジウェイ、ビブラム#100、#700)
- 5,500円
- 4日
- アタッチメント(1箇所あたり) トップリフトだけでなく、ヒールブロックまで減っている場合には、それらの部分に革を足す、アタッチメント(1箇所550円)が必要になります。
- 550円
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修理例
修理工程
ヒールトップリフト交換修理で職人の使う道具
- ピンサー
- ハンマー
- 小口コテ
- シートウィール
- 上記道具のこだわりポイント
- 小口コテは手でヤスリがけをして削り、広すぎず、狭すぎない、スピカオリジナルの幅に作ってあります。
-
古いトップリフトをピンサーで剥がし、
接着面をグラインダーで削ってきれいにします。 -
ヒールブロックまで削れている場合は、
革を足して高さを揃えます。 -
ヒールの接着面と新しいトップリフトに糊を塗ります。
-
ハンマーで叩いたり、プレス機にかけて圧着します。
-
はみ出ている部分は革ハサミで切り落とし、
側面にグラインダーをかけてきれいに揃えます。 -
側面にインクで色を付け、ワックスでピカピカに磨きます。
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接地面を薄く削ります。
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こちらもインクで染め、ワックスでピカピカに磨きます。
-
熱した小口コテをかけ、
「額縁」のように角を焼き締めます。 -
シートウィールをかけて仕上がりです。
ヒールトップリフト交換の事例
よくあるご質問
Q.ヒールのトップリフトを修理するタイミングを教えてください。
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- A.
紳士靴は、ヒールの直接地面に接地するトップリフトというパーツが削れたら、交換してください。
それ以上、削れてしまうと、革を足す作業が必要になりますので、余計に修理代金がかかってしまいます。