革靴ブランド事典Leather Shoes Brand

オールデン/ALDEN(アメリカ)

足に優しいトラディショナルシューズ、オールデン

メイド・イン・USAを守り続けている数少ないシューズメーカーが、オールデン(ALDEN)。
オールデンはアメリカや日本を始め、ヨーロッパでも人気を獲得しつつある高級靴ブランドです。ぼってりとしたデザインに、どっしりとしたソールが特徴です。
英国などの有名靴メーカーと比べると荒々しい作りとなっているオールデンですが、その評価は「アメリカ製の革靴と言えばオールデン」と言われるくらい。
ファッション好きなら一度はオールデンを履いてみたいと思ったことがあるはずです。

オールデンのモディファイド・ラスト

オールデンの魅力を語る上で一番に挙げられるのは、独特のラスト(木型)を用いることで実現される履き心地の良さです。

オールデンは、戦後、オーソペディックシューズ(足にトラブルを抱えた人のために作られる靴)を生産していました。そうした背景から、オールデン独自の木型が生まれたと言われています。オールデンは均整回復を可能にする整形法の分野を開拓したことでも有名です。

その流れを汲んでいるモディファイド・ラストは日本で人気のあるラストです。様々な足のタイプに適応し、履く人に疲労感を与えません。特にフィット感、土踏まずを程よく圧迫してくれる作りが心地良いです。
オールデンが揃えているラストに「バリー」と「トゥルーバランス」という幅広のものがありますが、モディファイド・ラストはその中間のサイズになります。

普段から履く靴は「快適なものがいい」と思うのは当然でしょう。オールデンはそれを追求しています。オールデンを履いてしまった人、オールデンを普段から履く人は、なかなか浮気ができないようです。

幻の革とオールデン

履き心地の良さだけがオールデンの魅力ではありません。
オールデンは、靴作りに用いる「革」選びにもこだわっています。
オールデンのアッパー(靴の甲)に使われる革は、クロムなめしと植物なめしを融合させたクロムエクセルが有名です。他にも、植物などから得られるタンニンでなめしたベジタブルタンニンや、綺麗な原皮を用いなければならないアリニン・カーフをアッパーに使用している靴もあります。

こうした素材はいずれも上質な牛革であることは間違いないのですが、オールデンを代表する革と言えば、コードバンでしょう。「チャッカブーツ」や「990」など、オールデンで人気とされているデザインにも使用されています。

オールデンから離れて、少しだけコードバンのお話をしたいと思います。
コードバンに用いられる革は、馬のお尻から採れたものです。
「お尻?」と思われるかもしれませんが、実は大変貴重なものなのです。簡単に説明すると、「頑丈でキメ細かい」という感じでしょうか。
クロムエクセルもそうですが、革靴の多くには牛の革が使われています。しかし馬のお尻の皮は、なんとその3倍の密度を持っています。丈夫なだけでなく、見た目も美しいのが特徴です。コードバンを用いたオールデンの靴は独特の透明感を持っています。

ところがこの革の生産量は年々減少しており、一頭の馬から採れる革のおよそ一割でしかありません。その希少性の高さから、「幻の革」、「革の宝石」などと称されています。オールデンの生み出す一足は、それだけ価値の高いものなのです。

オールデンの靴でなくても、財布やランドセルなど、日本で販売されている革製品にも「コードバン」の文字を見つけることができます。しかし、その多くが「コードバン加工」です。ほとんど手に入らないと言ってもいいくらいレアな素材を、オールデンは使用しているのです。

オールデンの歴史

1884年、シューズメーカー「オールデン」はアメリカのマサチューセッツ州ボストンの郊外に位置するミドルボロウで設立。創業者はチャールズ・H・オールデン氏。当時は主にビスポークシューズを手がけていた。
1905年頃からレディメイドの生産を開始。
1933年、オールデン氏の引退を機に同州のブロックトンに移転。
1940年代、米軍からの依頼を受け、将校のミリタリースペックシューズを生産。
1952年にハンディキャッパー向け矯正靴の生産に着手し、オールデン独自のラストやデザインを確立。
1970年、ミドルボロウに近代的な設備の工場を建設。現在も創業の地で本社と工場が営まれている。

画像引用元:http://www.aldenshoe.com/

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