革靴ブランド事典Leather Shoes Brand

カペッロ/Cappello(イタリア)

伝統と実績が保証するシューズメーカー、カペッロ

カペッロ(Cappello)はイタリアのシューズメーカーです。100年以上の歴史を誇るイタリアの老舗シューズメーカー「フラカップ(FRACAP)」が2010年に新しくスタートさせたブランドで、歴史こそ浅いですが、靴作りにおける確かな技術はフラカップの伝統に裏付けされています。

カペッロを語る上で欠かせないフラカップ

カペッロの生みの親とも言うべきシューズメーカー「フラカップ」が誕生したのは、1908年のこと。主にイタリア国内で靴の生産、販売を手掛けていたブランドです。
過去にはイタリア軍やイタリア特殊警察のための靴を生産していた実績があり、フラカップは長い間イタリアの人々に信頼されてきたブランドであることがわかります。

フラカップが靴作りの過程に採用していた製法は、ノルヴェジェーゼと呼ばれる製法です。イタリアに工房を構える多くの紳士靴ブランドが採用する製法で、イタリアの靴らしく、よりデザイン性を高めることのできる構造をしていることが特徴です。

また、フラカップの靴にはサンタ・クローチェ産の革(植物のタンニンでなめしたベジタブルタンニン・レザー)のみを使用するなど、こだわりが見られます。

生産のスタイルはベンチメイド。これは靴作りにおける全行程を、たった一人の職人が行うものを言います。機械や分業による効率化を行っていないため、市場に出回る数は少ないと言えます。多くのシューズメーカーが機械化を行っているなか、フラカップの生産スタイルは非常に珍しいものと言えるでしょう。

確かな技術の上に成り立つカペッロ

カペッロの靴は、フラカップから受け継いだ技術やこだわり、ノウハウが存分に活きています。

カペッロでは、イタリア伝統のマッケイ製法で靴作りが行われています。
マッケイ製法で作られた靴は、軽くて柔らかい靴に仕上がります。また、靴底を薄く作ることができるため、反り返りが楽であることも特徴です。

ただ、靴作りの代表的な製法であるグッドイヤーウェルト製法に比べ、「丈夫さで劣る」、「ソールに厚みがないから硬い」と比較されることがあるようです。
しかしカペッロでは、その点を考慮した靴を作っています。クッション性に富んだ素材をインソールに用いたり、革のソールではなくラバーを用いたり、より快適で履き心地の良い靴を開発しているのです。

デザイン面においては、イタリアの靴ブランドらしくスタイリッシュでありながらも、アッパー(靴の甲の革)は少々丸みを帯びた「どこか優しい靴」というのが全体的な印象です。
カペッロの靴は、マッケイ製法の利点を生かした薄いソールと全体のフォルムが見事にマッチした、非常に魅力的な一足と言えるでしょう。

カペッロの歴史

1908年、イタリアにてシューズメーカー「フラカップ」が創業。イタリア軍用の靴生産に従事するなど、その技術は高く評価された。
2010年、フラカップからマッケイ製法を用いたラインとして、シューズメーカー「カペッロ」が立ち上げられる。

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