革靴ブランド事典Leather Shoes Brand

ショセ/CHAUSSER(日本)

ずっと履きたくなる靴作りを目指す、ショセ

ショセ(chausser)は日本のシューズメーカーです。「長く愛着の持てる靴」をコンセプトに、デザインや素材、あらゆる面にこだわりを持った靴作りを行っています。
ショセは靴だけでなく、バッグやその他レザーアイテムも取り揃えています。

ショセの創業者、前田洋一のこだわり

ショセを立ち上げたのは、同ブランドのデザイナー兼オーナー、前田洋一氏です。彼の生い立ちと靴作りに対するこだわりがそのまま生きたブランド、それがショセであると言えます。

彼の父親はオーダーメイドの靴職人だったそうです。幼い時から靴作りへの憧れを持っていたのでしょう、彼は若いころから靴業界に身を置いていました。
これまでに販売、バイヤー、マーチャンダイザーと、靴作りそのものだけでなく、ブランド面からも靴に接する方法を学んだ彼は、今でも靴と真摯に向き合っています。

雑誌やネットの記事などで、「ショセは『30年履ける靴』を目指している」と紹介されることがありますが、前田氏曰く、それは「誤解」なのだそうです。

ショセのオフィシャルブログで真相が明かされていますが、ブランドコンセプトである「長く愛着の持てる靴」の本来の意味は、別のところにあります。
「30年後、古着屋さんでショセの靴を見たときに、履きたいと思ってもらえるような、時代に関係のない普遍的な靴を作りたい」
それが前田氏の思い描く「30年」なのです。

ただ、ショセが作り出す靴のクオリティーの高さを鑑みれば、「誤解」から生まれた記事も、前田氏の「本音」も、嘘偽りのない内容ではあります。
前田氏は「誤解」だと言っていましたが、ショセの靴は素材を見る限り、そして愛情を持って手入れをしてあげれば、「30年履ける靴」であることに間違いはなさそうです。

しかし、それを否定せずにいられないところが、彼の靴に対するこだわりの証しと言えるでしょう。「長く履ける靴」と「長く履きたい靴」、ショセの靴作りの原動力となる信条は間違いなく後者です。

ショセは素材にもデザインにもこだわる

ショセの靴は、大量生産を目的として作られていません。職人が丹精込めて作るため、それだけ温もりがあり、その靴を履く個人にとっても思い入れの深い一足になるのです。

ショセの靴に使用される革と言えば、コードバンが代表的です。一般的に革靴というと牛革をイメージしがちですが、コードバンとは、馬のお尻から採れる革のことを指します。
牛の皮と比べ、柔らかいのに丈夫という特徴を持っていますが、実はこのコードバン、「幻の革」と呼ばれることもあります。その理由は、1頭の馬から採取できる量が少ない上に、年々採取量が減少傾向にあるからです。
ショセは、このコードバンを惜しげもなく使用したブーツなどを発表しています。

また、ショセの靴は流行に左右されないシンプルなデザインが多く、履いた後のことも想定しデザインされています。ナチュラルコードバンを用いたモデルなどは、履くごとに深みが増し、味が出るように作られているのです。

デザインのヒントは、アメリカの画家、ノーマン・ロックウェルの絵にあると言います。ノーマン・ロックウェルはアメリカの市民生活などを描いてきた画家です。
ショセにおける前田氏のデザインのテーマは、ノーマンの絵に出てくる人が履いている靴だといいます。それも1930年代から1950年代にかけての作品を指していて、ショセの靴を見てみると、確かにアメリカントラッドな雰囲気が漂っています。

ショセの歴史

1998年、前田洋一氏がシューズメーカー「YHO number eighty one」を設立。
2000年、レディースシューズを開始した際、メンズと統一するかたちで、現在のシューズメーカー「ショセ」が誕生。「ショセ」はフランス語で「履く」という意味。
現在も東京の恵比寿に店舗を構えており、世界7ヶ国で展開されている。

画像引用元:http://www.chausser.net/

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