革靴ブランド事典Leather Shoes Brand

ビルケンシュトック/BIRKENSTOCK(ドイツ)

サンダルの定番、ビルケンシュトック

ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)はドイツのシューズメーカー。日本国内ではサンダルメーカーとして人気があります。
230年以上の歴史を持つ靴メーカーではありますが、独自のフットベッドの存在や、常にデザイン性を追求している姿勢などから、非常に革新的なブランドだと言えます。

 

ビルケンシュトックの魅力は独自に開発された「フットベッド」

ビルケンシュトックの歴史の始まりは1774年、靴職人だったヨハン・アダム・ビルケンシュトックが、教会の公文書に「臣王のシューマイスター」として記録されたところまで遡ります(「臣王」とは王様の家来のことです)。

長い歴史を持つブランドのなかには「古き良き伝統」を守り続け、変わらない製法で靴を作っているメーカーもあります。
もちろんビルケンシュトックも「技術力の高さ」という点では伝統を受け継いでいますが、このシューズメーカーの魅力は革新的な発明にあるのです。

その革新的な発明が、フットベッドです。フットベッドとは文字通り足のベッド、つまり足を置く底の部分を指します。
1900年代までは木製や金属製の硬いフットベッドが一般的でしたが、その常識を打ち破ったのがビルケンシュトックの生みの親、コンラッド・ビルケンシュトックです。彼が考案したフットベッドは、コルクとラバーを用いるという、それまでにはないものでした。
そして、その技術をビルケンシュトック製品としてサンダルに応用したのがコンラッド氏の息子、カール・ビルケンシュトックです。
1963年に開発されたサンダル「マドリッド」は現在も展開されており、ビルケンシュトックを代表するモデルとして人気を博しています。

もともと整形外科医だったカール氏ですが、健康に関わる彼の知識は、ビルケンシュトックが掲げてきた「自然から遠ざかった人の身体を自然な状態に開放する」という理念の達成に大きく貢献したと言ってもいいでしょう。
彼はビルケンシュトックの歴史を振り返り、こう言ったそうです。
「デザインはしていない、自然が作り上げた」
本当に健康的な靴作りを目指していなければ、こんな言葉は出てこなかったでしょう。

 

ビルケンシュトックから派生した豊富なラインナップ

ビルケンシュトックを大元に、「パピリオ(Papillio)」、「ビルキー(Birki’s)」、「フットプリンツ(Footprints)」、「アルプロ(ALPRO)」、「ビルコ(BIRKO)」、「タタミ(TATAMI)」など、現在では多数のブランドが展開されています。同じサンダルでも、用途は様々だということなのでしょう。

「パピリオ」はデザイン性の高いサンダルを展開していることが特徴です。鮮やかな色使いが魅力で、カジュアルにもエレガンスにも見せることができる、あらゆる場面で履けるサンダルとして人気です。

「フットプリンツ」はスニーカー、ブーツ、紳士靴など、サンダル以外の靴を取り揃えています。最大の特徴は、フットベッドが着脱可能になっており、個人に合わせたフィッティングができるという点です。

このように、シリーズコンセプトを持ち、様々な人のニーズに合わせた靴作りがビルケンシュトックの魅力です。共通しているのは、どのシリーズを見ても、足の健康を第一に考えていること。
ビルケンシュトックの履き心地へのこだわりは、並大抵のものではありません。

 

ビルケンシュトックの歴史

1774年、ヨハン・アダム・ビルケンシュトックが教会の公文書に「臣王のシューマイスター」として登録されたことが、現在のシューズメーカー「ビルケンシュトック」の歴史の始まり。
1896年、コンラッド・ビルケンシュトックがフランクフルトに靴専門店を開業し、フットベッドの製造を開始。
1913年、整形外科医だったカール・ビルケンシュトックが加わる。
1915年、コンラッド氏は大戦中、野戦病院にて負傷兵用の靴を製作。
1925年、コンラッド・ビルケンシュトック・ジュニアが入社。24時間体制でフットベッドの製造を開始。
1954年、カール・ビルケンシュトックが入社し、サンダルの開発を開始。
1988年、クリスチャン・ビルケンシュトックが入社。
1989年、ソールメーカーのアルザ社を買収。コルクフットベッドの生産開始。
1990年、ステファン・ビルケンシュトック入社。フットベッドを改良する。
1992年、ハンドステッチによる靴を発表。
1993年、ビルキー誕生。
1995年、フットプリンツ誕生。
1998年、アルプロ誕生。

 

画像引用元:http://www.birkenstockjpn.co.jp

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