革靴ブランド事典Leather Shoes Brand
ジョージ・ヘンリー・バス(G.H.バス)/G.H. Bass(アメリカ)
G.H.バスのポリシーは、「可能なかぎりの最高靴」
G.H.バス(G.H. Bass)は、1876年にアメリカのメイン州ウィルトンでジョージ・ヘンリー・バス(George Henry Bass)氏が創業した老舗のシューズブランドです。
バス氏は元々皮なめし工場のオーナーでしたが、地元のシューズメーカー、EP Packard & Co社の株式を購入し、自分で革靴を作り始めたことがきっかけでG.H.バスが誕生しました。
バス氏は皮なめしから靴の製造・販売、そして配達まで自らが行うことで顧客のニーズを把握し、製品開発に活かしたといいます。創業から130年以上たった現在も、創業当時のポリシー「可能なかぎりの最高靴」を守り、伝統あるアメリカンカジュアルシューズを作り続けています。
世界初のペニーローファー「ウィージャンズ」を生んだG.H.バス
G.H.バスは世界で初めてローファーを作った会社です。G.H.バスのローファーは、ノルウェーの木こりたちが履いていたノルウェーモカシンをヒントに作られました。そのためモデル名も「ノルウェーの」という意味の「ウィージャンズ(WEEJUNS)」と名付けられています。
履き口が広く、紐なしで脱ぎ履きが簡単なG.H.バスのウィージャンズは、その後「怠け者」という意味の「ローファー」と呼ばれるようになります。このローファーは後に、「ペニーローファー」や「コインローファー」と呼ばれるようにもなりました。その由来は、1950年代、アメリカの学生たちの間でローファーのサドル部分に1セントコインを挟むことが流行したためだという説があります。
日本でも大ブレイクしたG.H.バスのウィージャンズ
G.H.バスの元祖ローファー「ウィージャンズ」は、本国アメリカではアメリカントラッド・アイビースタイルに必須なアイテムとして長く愛されてきました。
日本でも1960年代にアイビースタイルが大流行し、G.H.バスのウィージャンズは欠かせないアイテムとして若者の間でブレイクしたのです。
G.H.バスの歴史
1876年、アメリカ・メイン州ウィルトンの皮なめし工場のオーナー、ジョージ・ヘンリー・バス氏がG.H.バスを創業。
1936年、世界初のペニーローファー、「ウィージャンズ」を発売。
1950年代から1960年代、アメリカの学生の間でウィージャンズが大ヒット。
1960年代、アイビースタイルに欠かせないアイテムとして、日本でもG.H.バスのウィージャンズがブレイク。
1960年代後半、サンダル「Sunjuns」を発売。
画像引用元:http://www.ghbass.com/