革靴ブランド事典Leather Shoes Brand

ドクター・マーチン/Dr.Martens(ドイツ)

はじまりはドクター・マーチン・ソール

1945年に「ドクター・マーチン・ソール」が開発されたことが、ドクター・マーチン(Dr.Martens)商品化のはじまりです。
発売当初はワークブーツとして使用されていましたが、主にミュージシャンなどの有名人がドクター・マーチンのブーツを履き始めたことで、ファッションアイテムとして台頭するようになりました。

著名人に愛されたドクター・マーチン

ドクター・マーチンは1960年代に英国労働党の社会主義者、トニー・ベンによって起こされた多くのデモ行進で履かれていました。トニー・ベンに影響されるように多くの支持者もドクター・マーチンを履き始め、労働者の象徴としてのイメージを形成しました。その後、1960年代後半にはドクター・マーチンを履いたスキンヘッズという反社会的なギャングが登場。このことでユースカルチャーとより深い結び付きを持つようになったのです。
また、ドクター・マーチンは1960年代に「ビートルズ」や「ローリング・ストーンズ」などのミュージシャンが履いたことでも有名です。また、「ザ・フー」のピート・タウンゼントはドクター・マーチンのブーツを履いて登場した最初の有名人であると言われています。
1970年代、1980年代に入っても人気は衰えず、さまざまなミュージシャンがドクター・マーチンを愛用しました。

どんなファッションも楽しめるドクター・マーチン

ドクター・マーチンの製造に使用されている革は、裁断技師により靴に最適な箇所が切り出されます。カットされたパーツは0.1mm単位で革をすき、手作業で縫製が行われます。
ブーツに使用されている「ドクター・マーチン・ソール(Dr.Martens sole)」は当初、古いタイヤのラバー素材に空気を入れたもので、リハビリ用として使用されていました。これがクッション性に優れたソールだったため、商品化することになり、「ドクター・マーチン」というブランドが誕生したといわれています。ドクター・マーチンのソールはグッドイヤーウェルト製法でソールを圧着しますが、これは独特の「Zウェルト」という縫製により行われています。

ドクター・マーチンは機能性だけでなく、カラーバリエーションとデザインバリエーションの豊富さも魅力の一つです。スタンダードなドクター・マーチンの形を守りつつ、多くの色やパターン、素材を使用することで、がらりと印象を変えています。
ホール(紐を通す穴)の数も多様なので、利用するシーンやコーディネートする洋服のスタイルに合わせてブーツを選ぶ楽しみがあります。

実は2種類あったドクターマーチン

ドクター・マーチンは1990年代終わり頃までWhite社、AirWair社の2社によって作られていたため、仕上がった靴は製造工場によって多少の違いがあります。同じデザイン、同じ性能を持っていますが、White社はつま先が丸いシルエットになっており、タグが「Dr.Martens」となっています。ほかにも箱やサイドにある刻印、インソールの刻印、文字の色などに違いがあります。
White社のドクター・マーチンはそのフォルムの可愛さから人気を集めましたが、AirWair社の靴のほうが精度は上でした。
White社製のドクター・マーチンは1990年代後半に製造が中止しています。

ドクター・マーチンの歴史

1945年、シューズメーカー「ドクター・マーチン」の創業者であるクラウス・マーチン氏がドクター・マーチン・ソールを開発。
1952年、ミュンヘンにドクター・マーチンの自社工場を開設。
1960年、ドクター・マーチンとイギリスのR.グリックス社が技術提携を結ぶ。
1960年頃~1980年頃、イギリスのミュージシャンを中心にドクター・マーチンが履かれ始め、ファンの間で流行する。
2003年、イギリス国内での生産が終了。ドクター・マーチンの製造がすべて中華人民共和国とタイ王国で生産されるようになる。

画像引用元:http://www.drmartens.com/de/

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