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エルメス/Hermes(フランス)- オータクロア

オータクロアは、エルメスの歴史

馬具工房として設立したエルメス(HERMES)が、初めて手掛けたバッグが「オータクロア(Hauta Courroies)」です。誕生から100年以上の時が経っても、クラシカルで上品なデザインが根強い人気を誇るバッグです。

通に人気のオータクロア

オータクロアは、エルメスで一番人気といってもいい「バーキン(Birkin)」の元となったバッグです。バーキンが横長なのに対し、オータクロアは縦に長く正方形に近いシルエットで、クロアとフラップを留める金具が角ばっていて底部の鋲が長めになっています。
難点として、バーキンと比べて市場にあまり流通しないことがありますが、逆にレア感が人気の理由の一つでもあります。
サイズは28cmから60cmと幅広いため、デイリーから旅行まで多彩な使い方ができ、大きめのサイズは男性にも愛用者が増えています。
エルメスらしくトゴやトリヨン・クレマンスなどレザーの素材は豊富で、伝統的なバッグながらトリコロールカラーやレザーとトワルアッシュ(キャンバス)のコンビなど、遊び心のあるものも数多く発表されています。
オータクロアはエルメスの他のバッグと同様に、制作の全ての工程を一人の職人が担っています。近年はバーキンほど知名度が高くないものの、その歴史と品質、色褪せない洗練されたデザインから「エルメス通」の間で絶大な人気を得ているバッグです。

オータクロアは伝統あるバッグ

オータクロアは1892年、馬具制作の技術を応用して、エルメスの最初のバッグとして誕生しました。当初は馬に乗るための鞍の入れ物でしたが、馬車から自動車へと交通が変化するに連れ、オータクロアも旅行用のバッグと変化していきます。鞍が入れられるように入口は広く開き、重量に耐えられるしっかりとした作りになっているのが特徴です。
エルメス初のバッグは、同時にこの世で初のハンドバッグといわれています。
持ち手があり、中身が見えたりこぼれ落ちたりすることを防ぐためのフラップがあり、そのフラップで開閉する。この形はエルメスが発明したもので、現在は当たり前となっているハンドバッグの原型となりました。

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