革靴ブランド事典Leather Shoes Brand
バリー/BALLY(スイス)

全世界で展開されているアパレルブランド、バリー
トータルアパレルブランドとして世界中にショップを展開しているバリー(BALLY)ですが、元々はリボンを作る会社でした。
靴を作るようになったきっかけは、創設者のカール・フランツ・バリー氏がフランスを訪れた際、街行くパリジェンヌが履く靴の虜になってしまったことだったそうです。

バリーのブランドに対する考え
バリーの歴史は長く、現在は世界中に店を構えています。バリーがこれまでに発表してきた靴のラインナップは、気が遠くなるような数です。安価なものから高級なものまで揃えているので価格帯や使用されている素材、製法は多様です。
そうした理由から、「バリーの靴がどんな靴でどんな特徴があるのか」という問いかけには答えることができません。
ただ、バリーの靴作りに関して確実に言えることがあります。
それは、大量のラスト(木型)を所有していることです。当たり前のことなのですが、世界中の人々が履く靴を作るブランドは、非常に多くのラストを持っています。
それはつまり、バリーの靴が世界中で愛用されていることの裏返しです。
世界有数(のアパレルブランド)という領域まで来ると、ネームバリューがモノを言っているような気もします。歴史あるブランドの大半に言えることですが、そのような評価を受けやすいというのは事実です。
しかし、長い歴史を持っているということは、常に時代ごとの空気を感じ取り、新たな試みや取り組みを怠らなかったという証であると言えます。
バリーもまた、そうしたブランドのひとつと言えるでしょう。
このようなブランドとしての姿勢こそが、バリー最大の魅力ではないでしょうか。
もちろん靴作りにおいても抜かりはなく、新たな風を起こし続けています。
そんなバリーの信条は、「何時の時代にも愛され続ける永遠なもの」です。

バリーの歴史
1851年、スイスで設立したのが、シューズメーカー「バリー」の始まり。創業者はカール・フランツ・バリー氏とその弟。現在はトータルアパレルブランド。
1890年代に入って間もなく、ロンドン、フランスなど、ヨーロッパ各国に展開。
1976年、ハンドバッグやレザー製品をラインナップに追加。
1999年、世界屈指の投資会社「テキサス・パシフィックグループ」が資本参加。
2000年、ニューチームを結成し、「最高の最上の日常着」をテーマに新生バリーが始動。スコット・フェローズ氏(サルバトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)から)をクリエイティブ・ディレクターに抜擢。
2001年、ミラノコレクションデビューを果たす。
2002年、レディース商品のクリエイティブ・ディレクターにメリッサ・メイッシュ氏(ファッションデザイナーであるジョン・ガリアーノの元部下)を起用。
2007年、新クリエイティブ・ディレクターにブライアン・アトウッド(ジャンニ・ヴェルサーチ(Gianni Versace)から)を抜擢。
2008年、「ラベルクス・グループ」がバリーを買収。ラベルクス・グループの傘下には、ニューヨークのファッションブランド「デレク・ラム(Derek Lam)」やイタリアのアクセサリーブランド「ザグリアーニ(Zagliani)」などが入っている。
その後、ブライアン・アトウッドの後継者にマイケル・ヘイツとグラエム・フィドラー(アクアスキュータム(Aquascutum)から)を起用。
画像引用元:http://www.bally.com