革靴ブランド事典Leather Shoes Brand
チーニー/CHEANEY(イギリス)
歴史の古さを感じさせないチーニー
チーニー(CHEANEY)は、1886年にイギリスのノーザンプトンで立ち上げられたシューズブランドです。
英国の伝統的なグッドイヤーウェルト製法を用いて作られるチーニーの靴は、頑丈で、長時間歩いても疲れにくい構造をしています。さらに、時代性を取り込んだ木型やパターンを採用し、古さを感じさせないデザインの靴を作り続けてきました。
最近では、チーニーで生産される靴の40%以上が世界中の有名なアパレルブランドに供給されており、日本でもビームス(BEAMS)やトゥモローランド(TOMORROWLAND)、ユナイッテドアローズ(UNITED ARROWS)、エディフィス(EDIFICE)といった多くのセレクトショップの別注モデルを手掛けています。
チャーチ創業一族がプラダから買い取ったチーニー
チーニーは1964年にチャーチ(Church’s)に買収され、長らく同じグループに属していました。このことから、チャーチの弟的ブランドとして認知されてきたという歴史があります。
1999年にチャーチがプラダ(PRADA)に買収され、チーニーもプラダ傘下となりましたが、現在はプラダから独立し、チャーチ創業一族がチーニーの経営を行っています。
チーニーの魅力は、伝統的ながらも時代にマッチしたデザイン
チーニーの靴は英国靴の伝統と現代の流行をバランスよく取り入れ、重厚すぎないスマートなスタイルがチーニーの特徴です。
2009年には最高級ライン「インペリアル・コレクション」をスタートしています。このシリーズはビスポークの香りを濃厚に漂わせ、トラディショナルな雰囲気を感じさせます。いままでのチーニーとは一線を画した、高級感あふれるデザインです。
このようにマーケット・ニーズにきめ細かく対応できる点もチーニーの魅力です。
チーニーの歴史
1886年、イギリスのノーザンプトンでシューズメーカー「チーニー」が設立される。創業者はジョセフ・チーニー氏。
1964年、チャーチがチーニーを買収。以降、チャーチの弟的ブランドとして認知される。
1991年、チーニーの日本への商品提供がスタート。
1999年、チャーチがプラダに買収され、チーニーもプラダ傘下となる。
2009年、チャーチがチーニーをプラダから独立させ、現在までチャーチ創業一族がチーニーを経営。
2010年、チーニーの最高級ライン「インペリアル・コレクション」がスタート。