革靴ブランド事典Leather Shoes Brand
サントーニ/SANTONI(イタリア)

独自の美徳論を持つサントーニ
サントーニ(SANTONI)は1975年、アンドレア・サントーニ氏によって設立されたイタリアのシューズブランドです。現在はアンドレア・サントーニ氏の息子、ジョゼッペ・サントーニ氏が社長を務めています。
著名な靴ブランドと比較すればまだまだ新しいブランドですが、サントーニの評価は世界的に高いです。若いブランドであるサントーニをこれほど注目されるまでに押し上げたものは、独自の美徳論を持ったサントーニのコレクション展開です。
サントーニは実に多彩な製法を駆使し、デザイン性の高いさまざまな靴を作り出しています。他の追随を許さない技術の幅と高さ、そして製品開発力が、サントーニの独自の美徳論を支えているのです。

サントーニ独自の「グッドイヤー・アルタッコ製法」
サントーニは「グッドイヤー・アルタッコ製法」という強靭さと緻密さに長けた独自の製法を持つことでも有名です。
この製法には「スターニョ・グッドイヤー製法」と「スターニョ・ペレ・グッドイヤー製法」の2種類があります。スターニョ・グッドイヤー製法はグッドイヤー・ウェルテッド製法と同じくウェルトを使用しますが、ハンドの比率がより高い製法です。スターニョ・ペレ・グッドイヤー製法で作られた靴からはソールとの境界に沿ってアッパーを貫通するすくい縫いが見て取れ、サントーニだけが持つ独特の存在感を醸し出しています。
この他にもグッドイヤー・ウェルテッド製法やマッケイ製法、ベンティヴェーニャ製法など、主なものだけでも10種類以上の製法をサントーニは巧みに使い分けています。

サントーニは「レザースニーカー」の火付け役
今ではカジュアルスタイルの定番となったレザースニーカーですが、この火付け役となったブランドの1つがサントーニでした。
サントーニがレザースニーカー「メンフィス」を発表したのが1995年のことです。本格的にレザースニーカーが流行したのは2000年前後ですから、その5年も前からサントーニは展開していたということです。このことからも、サントーニの流行を読み取る高い先見性をうかがうことができます。

サントーニの歴史
1977年、イタリアのチビタノマルケでアンドレア・サントーニ氏がシューズブランド「サントーニ」を設立。
画像引用元:http://santonishoes.com/it/