革靴ブランド事典Leather Shoes Brand
エンツォ・ボナフェ/ENZO BONAFE(イタリア)
エンツォ・ボナフェはイタリアが誇る名門シューズメーカー
1963年にイタリア・ボローニャで創業されたエンツォ・ボナフェ(ENZO BONAFE)。創業者のエンツォ・ボナフェ氏は、60年以上も靴作りに携わってきた職人中の職人です。
エンツォ・ボナフェの靴は、10数名程度の小さな靴工房で作られています。その生産量は1日たったの25~30足。イタリアでは知らない者はいないほどの有名ブランドとなっても、その職人気質は失われていないのです。
「品質重視主義」と言われるエンツォ・ボナフェ
エンツォ・ボナフェは創業以来、一貫して高い技術とクオリティを堅持し、創業から半世紀経った今も、流行に惑わされることなく、高品位のドレスシューズを作り続けています。
そんなエンツォ・ボナフェのこだわりは、一言で表せば「品質重視主義」です。シューズメーカーであればどこでも当然のことと思われる「品質重視主義」ですが、この言葉を理念に据えたエンツォ・ボナフェの靴は、まさにその極限とも言えるこだわりがあります。履き心地を良くするための履き口の微妙な処理や、細部の巧みなステッチワークといった細かい仕事を疎かにしない一方で、フォルムの美しさも考慮して作られています。
不器用とも思えるほどの職人のこだわりが、エンツォ・ボナフェの風格を生み出しているのです。
国から認められたエンツォ・ボナフェの靴
イタリアの名門エンツォ・ボナフェの顧客には各国のVIPが名を連ねており、かつてのローマ法王ヨハネ・パウロ2世も愛用者の1人でした。
1986年にはイタリア共和制40周年の式典において、イタリアの文化振興に寄与した企業として称えられ、大統領から表彰されたことからも、エンツォ・ボナフェがイタリアの誇りであることがうかがえます。
エンツォ・ボナフェの歴史
1963年、イタリアの有名な靴メーカー「ア・テストーニ」で修行した靴職人エンツォ・ボナフェ氏が自身のシューズブランド「エンツォ・ボナフェ」をイタリア・ボローニャで創業。
1986年、イタリア共和制40周年の式典において、エンツォ・ボナフェがイタリアの文化振興に寄与した100社のうちの1社に選ばれ、大統領に表彰される。