革靴ブランド事典Leather Shoes Brand
アントニオ・パオーネ/Antonio Paone(イタリア)
アントニオ・パオーネの「ファット・ア・マーノ」哲学
アントニオ・パオーネ(Antonio Paone)は、イタリア・ナポリ生まれの靴職人、アントニオ・パオーネ氏が手掛けるメンズシューズブランドです。機械生産・大量生産が常識となった現代で、時代に逆行するともいえるオールハンドメイドにこだわり、モダンでクラシックなデザインの靴を作っています。
靴と故郷イタリアを心から愛するアントニオ・パオーネが靴作りの支柱としているのは、昔ながらの「ファット・ア・マーノ(手作り)」の哲学。
アントニオ・パオーネの考えに共感した靴職人たちが一切の妥協と手抜きがない現代の工芸品を作り続けています。
アントニオ・パオーネの靴の特徴は、ハンドソーンウェルテッド製法によって作られている点です。グッドイヤーウェルト製法が製靴工程の一部に機械を用いているのに対し、ハンドソーンウェルテッド製法は全工程を職人が手作業で行うため、非常に手間がかかります。手縫いによって生まれる独特の柔らかさを持っている点も、アントニオ・パオーネの特徴です。
アントニオ・パオーネ氏は、「キートン」創始者の甥
アントニオ・パオーネ氏は、イタリアの高級ファッションブランド「キートン(Kiton)」の創始者、チロ・パオーネの甥にあたります。キートンのプレタシューズ(既製靴)を手掛けたという経歴からも、アントニオ・パオーネ氏がトップクオリティーの靴職人であることが伺えます。
そんなアントニオ・パオーネ氏が自分の信念に基づいて生み出すフルハンドメイドの靴には、職人の気迫が滲み出るような、圧倒的な存在感があります。