革靴ブランド事典Leather Shoes Brand
スピーゴラ/SPIGOLA(日本)
スピーゴラを手掛けるのは、名工ロベルト・ウゴリーニの下で修行した日本人
兵庫県神戸市長田区に工房を構えるスピーゴラは、神戸出身の靴職人、鈴木幸次氏によるビスポークシューズ店です。シューズパタンナー(型紙職人)だった父親のもとでパターンについて学んだ鈴木氏は、パタンナーを目指してイタリアへ留学。その後靴職人の世界へ転向し、帰国後にスピーゴラを開きました。
落合正勝氏も認めたスピーゴラの靴
スピーゴラは誕生からまだ十数年という新鋭のブランドですが、その出来の良さは日本を代表する服飾評論家の第一人者、落合正勝氏も認めています。ロンドンのビスポーク靴職人、ジェイソン・エイムズベリー氏も日本のシューメーカーで印象に残っている靴として、ヒロ・ヤナギマチと鈴木氏のスピーゴラを挙げています。
スピーゴラの靴からは、日本人の持つ繊細さとイタリア靴独特の風格が漂っています。
ス・ミズーラのオーダーもできるスピーゴラ
スピーゴラはもともとビスポークのブランドですが、ス・ミズーラのオーダーも可能です。「ビスポーク」と「ス・ミズーラ」という言葉は同じ意味で使われる場合が多いですが、スピーゴラではこの2つを区別しています。ビスポークは顧客に合わせた木型を作りますが、ス・ミズーラは木型が決まっている、という感じです。
ビスポークでは通常1年以上かかっていた納期も、ス・ミズーラのオーダーでは約3ヶ月となりました。
スピーゴラの歴史
2001年、兵庫県神戸市長田区に工房「Antica Bottega della Spigola(アンティカ・ボッテガ・デラ・スピーゴラ)」をオープン。スピーゴラというブランド名でフルハンドメイドのビスポークシューズの展開をスタート。