革靴ブランド事典Leather Shoes Brand

アルフレッドサージェント/ALFRED SARGENT(イギリス)

質も価格も文句なしのアルフレッドサージェント

アルフレッドサージェント(Alfred Sargent)は英国紳士靴メーカーの聖地、ノーザンプトンで設立された老舗シューズメーカーで、ファミリービジネスで看板を守り続けてきた歴史のある ブランドです。創業当時から、アルフレッドサージェントは質実剛健な靴を作り続けています。

アルフレッドサージェントの信条は「良い物を、安く」

アルフレッドサージェントは、ノーザンプトンに電気が引かれた当時から、生産ラインの機械化によるコスト削減に成功していました。アルフレッドサージェントの靴作りに用いられる製法は、非常に手間のかかる製法として有名な、グッドイヤーウェルト製法です。機械化と言いつつも、イギリスの紳士靴ブランドとして正統派な印象を受けるのはそれが理由かもしれません。

本格革靴を比較的購入しやすい価格で手に入るため、日本国内でも多くのセレクトショップがアルフレッドサージェントを取り扱っています。

時代に対応できるアルフレッドサージェントの柔軟性

安価で上質な靴を作るアルフレッドサージェントは、これまでに数々のOEM生産を手掛けてきました。
OEM生産とは、他ブランドから委託された製品を自社で生産し、委託したブランド名義の商品として販売することです。その実績から、同業者やアパレルブランドからの評価がとりわけ高く、次々に靴の製作依頼が入ってきたようです。
アルフレッドサージェントがOEMを手掛けた有名ブランドには「ラルフローレン(Ralph Lauren)」や、同じ紳士靴ブランドである「ニュー&リングウッド(New & Lingwood)」が挙げられます。

アルフレッドサージェントは他ブランドからの要求よりも、さらに「良いもの」を作るように心がけていたそうです。そうした委託製造のなかで培われた技術が、アルフレッドサージェントの製靴技術に柔軟性を与えたのでしょう。

現在のアルフレッドサージェントが展開する自社ブランド製品は、実に多様性に富んでいます。
200以上の作業工程を経なければならないグッドイヤーウェルト製法で作られるアルフレッドサージェントの靴は、歴史ある英国紳士靴メーカーとしてのクラシックな側面を見せてくれます。それに加え、数々のOEM生産を経ることで手に入れたノウハウは、若者のファッションに合った革靴の生産にも活きています。
クラシックな顔もモダンな顔も持つアルフレッドサージェントは、実にマルチな技術を持っている靴メーカーなのです。

アルフレッドサージェントの歴史

1899年、アルフレッド・サージェント氏が自らの名を冠した紳士靴ブランド「アルフレッドサージェント」を設立。
1915年、イギリスのノーサンプトンシャー州ラシュデンに工場を移転。
アルフレッド・サージェント氏から始まって現在まで4代に渡り、ファミリービジネスでブランドを継承している。

画像引用元:http://alfredsargent.co.uk/

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