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ビスポーク 冬の靴、夏の靴

2010.03.25|靴の話スピカ偉人伝

 こんばんは、腰裏部門六本木地区担当 たなかです(関係者しかわかりませんね、すみません)。

 寒くなったり暑くなったり、なんだか何を着ればいいかわからないような気候ですね。

 そういえば、以前に手製靴のオーダーを受けていた時のお客様の中に、季節によって靴を分ける方がいらっしゃいました。
 といっても、「夏はローファー、冬はブーツ」といったような分け方ではありません。
 底の厚みや構造によって、夏用・冬用・合い物(通年)を使い分けるそうです。

 イギリスやイタリアの一部のビスポークメーカーではそのように、季節によって作り分けるというようなことを聞いたことがあります。

 で、私も拙いながらもご要望に応えられるようにしていたわけです。
 今回はそのうちのいくつかをご紹介します。
 ※専門用語が多いですが、注釈は省かせて頂きます。

夏用 本底を薄く、もしくは薄く見えるようにする。
   中底を薄くする。
   中底の作りとスクイ縫いの角度を変えて、中物を入れなくても良いようにする。
   ライニング、特に先裏にパンチングをする。
   先裏のみ豚革を使う。
   表革・裏革を薄くし、かつ芯材を減らす。
   裏革を可能な限り減らし、アンラインドの仕様にする。
   アッパーのデザインをミシンステッチのみで表現するなどして貼り込みを減らす。
 などなど

 冬用はその逆で、厚い材料を使ったりボリューミーな造りにします。 また、中物も保温性の高い厚めの板コルクにしたりします。

 メーカーによっては「コードバンは冬用の靴にしか使わない」とか「中物は冬はコルク、夏は入れないか椰子の実の繊維を使う」なんてところもあるようです。

 せっかくなので、以前(といってもかなり昔)に作った靴の画像をば。

DVC00189

DVC00151

DVC00094

DVC00001

DVC00112

 基本的に写真を撮ったりなんかはしないもので、かなり昔の物や、底付けだけしたものなんかもあります。 なつかしや…。

DVC00266

 こちらは年末に作り始めて途中で頓挫してるヤツ。

 

 と、こんな感じで、修理屋のくせにビスポークを身近に感じて頂くための工作活動に励む私です。

 ところで、以前にもご紹介させて頂いた『HIRO YANAGIMACHI WORKSHOP』さんが不定期?で開催されているオープンワークショップが今週の日曜日(3月28日、11~18時)に迫ってきたので、せっかくなのでご案内させて頂きます。

 HIRO YANAGIMACHI HPはこちら
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  当日はアポイントなしでお気軽に御来店できます。
「ビスポークを身近に感じてもらう日」をテーマに、さまざまな展示をご用意しております。ビスポークを検討されている方はもちろん、既製靴でお悩みの方、あるいは、ホームページ掲載のモデルを実際に見てみたい方、さらには、靴づくりに興味のある方、などなど・・・多くの方々のご来店をお待ちしております。
昨年10月に発表した新作6点も展示しておりますので、是非この機会に、実物をお手にとってご覧下さい。

展示内容
•HIRO YANAGIMACHI 新作6点を含む商品サンプル
•70種類以上のアッパー素材サンプル
•HIRO YANAGIMACHIの全デザインを収録したデザインスタイルブック
•これまで制作したお客様の靴を多数収録した作品集
•これまで制作したさまざまなラストとそのラストからできた靴の写真

 ↑だそうです(HPから拝借しました)。
 HIRO YANAGIMACHI WORKSHOP 場所はこちら

 たなかも勉強のためにおじゃまさせて頂く予定なので、見かけたら声でもかけてやってください。

 

修繕事例もガンガン更新中‼

靴修理と靴磨き Spica たなか

コメント(1)

このブログ記事のコメント

スズキ|2010.03.29 23:02
ワークショップとかもやってるんですね!
残念ながら日曜日は予定があって行けませんでしたが、
こまめにチェックして次回行ってみようと思います♪

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