靴用語集Shoes Glossary
プルストラップ
プル・ストラップ(pull strap)とは、靴の履き口に取り付けられるつまみ革や布テープのことです。
プル・ストラップには、革靴やブーツなどの履き口に付けることで靴の着脱を容易にする役割があります。靴を履く際にプル・ストラップを指で引っ張るようにして持つことで、靴ベラを使用しなくても靴のかかとの形を崩さずに足を滑り込ませることができます。履き口の後方に1箇所、サイドに2箇所取り付けられる場合などがあります。
プル・ストラップは、靴ベラを使用するとかえって履きにくくなってしまうハイカットの靴やブーツに用いられる場合が多いです。「サイドゴア・ブーツ」のように履き口が狭く足首を固定するタイプ、「カウボーイ・ブーツ」のように履き口が広めのブーツ、膝丈のブーツなど、さまざまな種類のブーツに取り付けられます。
ブーツだけでなくスニーカーのような布製のシューズにもプル・ストラップが付けられることがあります。ブーツと同じく着脱を容易にするという目的もありますが、そもそもスニーカーなどの靴は靴ベラを使用して履くことが少なく、革靴よりもかかとが柔らかいため、型崩れを防止するという目的のほうが大きいです。
基本的にプル・ストラップは脱ぎ履きのしやすさを目的に取り付けられますが、装飾として取り付けられる場合もあります。