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大切なブーツの正しいメンテナンス方法How to care for boots

大切なブーツと
長く付き合っていく方法とは?

そろそろ暖かくなってきたし、ブーツをしまって玄関をスッキリさせたい。
そうお考えの皆さん、「ブラシやクリームなどお手入れ道具の使い方がわからない」「久々にシューズボックスから出したらカビが生えてしまっていた……」など、ブーツの取り扱いについて頭を悩ませたことはありませんか?
そんな悩みを解決し、大切なブーツと長く付き合っていくための正しいメンテナンス方法と保管方法をご紹介します。

  1. 1.ブーツの間違った保管方法
  2. 2.保管前の正しいメンテナンス方法
  3. 3.ブーツの正しい保管方法

ブーツの間違った保管方法

ありがちなブーツの間違った保管方法をまとめました。
大切なブーツがカビやシミで履けない状態にならないように、こちらでご紹介している良くない保管例をチェックしてみてください。

1.汚れたままで保管する

冬の間履き続けてきたブーツにはホコリや泥などの汚れが思った以上に付着しています。汚れをそのまま放置しておくと、カビの原因となったり革の劣化やひび割れにつながったりします。

2.湿気対策をせずに保管する

湿気はブーツの大敵です。菌が繁殖しやすくなるため、ニオイの原因になるだけでなく、ひどい場合にはカビが生えてしまうことも考えられます。

3.乾燥対策をせずに保管する

レザーブーツは乾燥するとシワができ、それが悪化すると表面がひび割れてしまいます。そうならないためには、保革専用クリーム(デリケートクリーム)でしっかりと革に栄養を与える必要があります。

4.型崩れ対策をせずに保管する

何の対策もせずにブーツを収納すると、重力に負けて形を保てずに型崩れを起こす恐れがあります。そうなっては非常に見栄えが悪くなる上に、履き心地が大きく損なわれます。

保管前の正しいメンテナンス方法

ブーツの正しいメンテナンス方法を「レザーブーツ編」と「スエード・ムートンブーツ編」に分けてご紹介します。

レザーブーツ編

準備するもの

シューケア用品販売ページへ
  • ・ブーツ用シューキーパー
  • ・馬毛ブラシ
  • ・使い古しの歯ブラシ
  • ・革用汚れ落とし(ステインリムーバー)
  • ・柔らかい布(いらないTシャツでも可)
  • ・保革専用クリーム(デリケートクリーム)
  • ・グローブクロス
  • ・革用除菌消臭スプレー

手順1 : 靴紐、バックルを外す

ブーツに靴紐やバックルが付いている場合は全て取り外しましょう。それらを外すことで、紐やバックルと重なった部分の革やタン(紐靴の甲中央の内側についている舌状の泥除け)の汚れが落としやすくなります。

手順2 : ブーツ用シューキーパーを入れる

シューキーパーは、靴の形を維持するための道具です。ロングブーツなどは型崩れを起こしやすいため、ブーツ用のシューキーパーを入れてからメンテナンスを始めましょう。また、シューキーパーを入れるとブーツのシワが伸びるのでクリームの塗りムラが防げます。

手順3 : ブラシでホコリや泥などの汚れを落とす

馬毛ブラシを用いて靴表面を念入りにブラッシングし、ホコリや泥などの汚れを落としてください。均一に力を込めて、全体をまんべんなく磨きましょう。靴底やタンの隙間など構造が複雑な場所をブラッシングするときは、使い古しの歯ブラシを使うと便利です。

手順4 : 革用汚れ落としで、革にしみ込んだ汚れや古いクリームを落とす

革用汚れ落としを柔らかい布に適量取って、ブーツ全体にしみ込んだ汚れや古いクリームを丁寧に拭き取ります。これによって革をスッピンの状態に戻し、新しいクリームの浸透性を高めることができます。ヒール周りや靴底の汚れも同様に拭き取れば、カビの原因菌の除去も行えます。

手順5 : 保革専用クリームを塗る

しっかり汚れを落としたら保革専用クリームを塗りましょう。柔らかい布に適量を取って、ブーツ全体にまんべんなく塗ってなじませます。クリームは布に取ってから塗ってください。
適度な潤いを与えることでブーツ表面のシワやひび割れを防ぎ、皮革の風合いを保つことができます。ただし、塗りすぎるとベタつきやカビの原因になるため最小限の量を意識してください。

手順6 : ブーツの表面を磨き、全体を乾拭きする

馬毛ブラシを使って、再度全体をブラッシングします。ブラッシングが終わったらグローブクロスを用意して、全体を乾拭きしてください。これらの作業により、革から上品なツヤを引き出すことができます。

手順7 : 革用除菌消臭スプレーを吹き付ける

ニオイやカビを防ぐため革用除菌消臭スプレーを靴の内側と靴底に吹き付けましょう。より徹底してカビを防ぐために、シューズボックスにも吹き付けてください。

手順8 : 陰干しして乾燥させる

ブーツは日光に当てると劣化するため、風通しの良い場所で陰干ししましょう。ポイントは、慌てて乾かそうとしないこと。早く乾かそうとして直射日光を当てたり温風の前にさらしたりするとブーツが縮んだり固くなったりしてしまう恐れがあります。

スエード・ムートンブーツ編

準備するもの

シューケア用品販売ページへ
  • ・スエード用ブラシ
  • ・新聞紙
  • ・革用汚れ落とし(ステインリムーバー)
  • ・革用除菌消臭スプレー

スエード・ムートンブーツのメンテナンス手順

スエードやムートンなどの起毛素材のブーツは、スエード用ブラシを使って、表面の汚れやホコリを除去します。その際、ブーツの中に丸めた新聞紙を入れておきましょう。そうすると、ブーツのシワが伸びてブラッシングしやすくなります。
続いて、革用汚れ落としを使って、ヒール周りや靴底の汚れを拭き取ります。しっかりと全体の汚れを落としたら、革用除菌消臭スプレーを靴の内側と靴底に吹き付けましょう。最後に陰干しして乾燥させたら完成です。

ブラッシングでは取れない汚れがあるときは?

ブラッシングでは取れないような頑固な汚れがあるときには水洗いをしたくなりますが、色落ちやシミの原因となる可能性が高いため、ご家庭で行うことはおすすめできません。汚れやシミが酷い場合には、専門店にご相談ください。

ブーツの正しい保管方法

「ブーツの間違った保管方法」で挙げたようなトラブルからブーツを守る正しい保管方法をご紹介します。

1.除湿剤・消臭剤を入れる

湿気を取り除くため、保管時にはブーツの中に必ず除湿剤を入れましょう。炭などの消臭剤も合わせて入れておけばニオイ対策は完璧です。

2.ブーツ用シューキーパーを入れる

必ずブーツ用シューキーパーを入れてからブーツをしまいましょう。ブーツの型崩れを内側からしっかりと防いでくれます。

3.風通しの良いところにしまう

湿気の溜まりやすい玄関のシューズボックスは、定期的に風を通して除湿しましょう。
また、月に1度はシューズボックスから出してブーツを陰干しするのも良いでしょう。ブーツと一緒に除湿剤をシューズボックスに入れておくのも湿気対策に効果的です。

まとめ

大切なブーツと長く付き合っていくためのメンテナンスと保管の方法をご紹介しました。
少し面倒ではありますが、対策をきちんと施すことでブーツの寿命を大きく伸ばすことができます。
ぜひ、保管前に今回お伝えした手順でブーツをケアしてみてください。

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