shoes-glossary

コバ(edge)とは、靴の土踏まず部分より前方を縁取るウェルト(細い帯状の革)のうち、アッパー(甲革)よりも外側にはみ出た部分のことです。「エッジ」とも呼ばれます。
また、かかと部分を含めた靴全周の縁周りを「ダブル・エッジ」と呼びます。

コバは構造的にウェルト製法に見られる部位ですが、ウェルトを使用しないマッケイ製法などで飾りとして施されることもあります。コバが付けられる靴の製法は「グッドイヤーウェルト製法」「マッケイ製法」「ブラック・ラピド製法」「セメンテッド製法」「ノルウィージャンウェルテッド製法」「ノルヴェジェーゼ製法」などさまざまです。

 デザインや製法によってはコバよりもアッパーが外側に位置している靴もありますが、靴が壁などで擦れると傷が付いてしまいます。コバは縫い合わせの部位であり、デザイン的にも重要なパーツですが、アッパーを守る役割も大きいです。

 日本には、コバのサイドに対して斜めに切れ込みを入れた「矢筈(やはず)仕上げ」、コバの縫い目の上にロウを飾り付ける「ロウ目付け」など、独特なコバ仕上げがあります。