靴用語集Shoes Glossary
ウィング・チップ

ウィング・チップ(wing tip)とは、飾り革がW字型の切り返しで縫い付けられている靴のことです。
ウィング・チップは、W字型の切り返しが鳥の翼のような形をしているため、そう呼ばれています。また、W字型がおかめの髪の生え際に似ていることから、日本では「おかめ飾り」と呼ばれることもあります。
ウィング・チップ自体も装飾のひとつですが、メダリオン(つま先革の穴飾り)やパーフォレーション(アッパーに施される大小の穴飾り)という装飾も一緒に施されることが多いです。これら3つの装飾をすべて施してある内羽根式の短靴を「フルブローグ」と呼び、外羽根式の靴を特に「ダービー・フルブローグ」といいます。
通常のウィング・チップは翼の長さが土踏まず辺りまでですが、踵までつながっているものを「ロング・ウィング・チップ」、つま先部分で切れているものを「ショート・ウィング・チップ」または「シールド・チップ」と呼んで区別することができます。