Spica magazine

使うほどに愛着が湧いてくる天然皮革。
さまざまな視点から革の魅力をお届けします。

小さなことを地道に続けていく。革製品を扱うSpicaが考える、SDGsとは。

#使い続ける

小さなことを地道に続けていく。革製品を扱うSpicaが考える、SDGsとは。

2021/12/17

ここ数年、世界的に掲げられるようになった「SDGs」。これは国際的な「持続可能な開発目標」のことで、2030年までに世界が取り組むべき目標を意味します。「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」「ジェンダー平等を実現しよう」など、いずれの目標も私たちが豊かな生活を送る基盤となるもので、一企業として、SpicaもSDGsを意識していかなければいけないと感じています。

 

良いものをメンテナンスしながら、できる限り長く使っていくことの大切さ。

 

 

修理工房であるSpicaには、日々、さまざまな革製品が持ち込まれます。それを職人たちが丁寧にメンテナンスし、お客さまにお返しする。そこにあるのは「良いものをメンテナンスしながら、できる限り長く使う」という考え方。これは資源を無駄にしないことであり、まさにSDGsに通ずることだと考えています。

 

革は古来より使用されてきた大切な資源です。しかし最近は、それを簡単に買い換え、古くなったもの、壊れてしまったものを気軽に捨ててしまう人も少なくありません。そうではなく、「資源を無駄にしないために、修理しながら長く使う」という考え方が浸透していけば、巡り巡って環境問題を考えることにもつながります。そのために、Spicaでは「修理」というものがもっと身近に感じられるよう、日々さまざまな取り組みを行っています。

 

 

Spicaができる取り組みとして、「靴のリサイクルプロジェクト」を推進しています。これはひとりでも多くのお客さまに「良いものとはなにか」を知ってもらうためにスタートしたプロジェクト。履かなくなったハイブランドの紳士靴をお客さまから安く譲っていただき、Spicaでクリーニングや修理をした後に、格安で販売するという、修理工房ならではのリサイクル事業です。

 

現在、個人間で中古靴を簡単に売買できる仕組みは複数存在します。しかしその場合、クリーニングや修理が一切されていないため、トラブルになることもあります。その点、「靴のリサイクルプロジェクト」ではSpicaが仲介役として間に入り、しっかりとメンテナンスを行うため、安心して綺麗な中古靴を購入することができます。

 

ただし、「靴のリサイクルプロジェクト」で扱う靴はまさに1点もののため、たとえデザインが気に入ってもサイズが合わずに購入を諦めざるを得ないケースが多々あります。その「サイズ問題」を解決するために始めたのが、「オーダメイドシューズ製作」です。こちらはSpicaオリジナルの商品であるものの、ハイブランドの靴に負けないクオリティを自負しており、一人ひとりのお客さまが求める理想の靴に近い商品を提供しています。

 

 

その他、毎月1回開催している「靴磨き教室」では、家庭で手軽にできる靴のメンテナンス方法をお伝えしています。自分自身の手で靴をメンテナンスすることで、環境問題を考える1つのきっかけになるのではと考えています。

 

こういったSpicaの一連のサービスが、SDGsの啓蒙につながり、社会の持続的な発展へ微力ながらも寄与できると信じています。

 

 

取材・文 五十嵐 大

profile:ライター、エッセイスト。1983年、宮城県生まれ。2020年10月、『しくじり家族』(CCCメディアハウス)でデビュー。他の著書に『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬社)がある。

twitter:@igarashidai0729

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