靴用語集Shoes Glossary
内羽根式

内羽根式(balmoral)とは、靴ひもを通す穴(はとめ/アイレット)の空いた革(羽根)が、足の甲より前のアッパー(甲革)に潜り込んでいる靴のことです。「バルモラル」とも呼ばれています。
内羽根式の靴は羽根が外側に開かない作りになっています。反対に、「外羽根式(blucher)」の靴は羽根が外に開きます。そのため内羽根式の靴は外羽根式よりもフォーマルであり、一般的に冠婚葬祭や室内執務に適しているとされています。
イギリスやアメリカでは「バルモラル」と呼ばれており、イギリスのヴィクトリア女王の夫君、アルバート公がスコットランドのバルモラル城でミドルブーツをデザインしたことに由来すると言われています。
また、内羽根式は国によってさまざまな呼び名があります。フランスではルイ王政期の宰相の名前である「リシュリュー(Rechelieu)」、イタリアでは「フランスのお嬢さん」を意味する「フランチェジーナ(Francesina)」などと呼ばれることがあります。