靴用語集Shoes Glossary
グッドイヤーウェルト製法
グッドイヤーウェルト製法(goodyear welt process)とは、甲革(アッパー)部分に取り付けられたウェルト(細い帯状の革)をソールに縫い付ける製靴方法です。
アメリカのチャールズ・グッドイヤー2世がハンドソーン・ウェルテッド製法という手縫いの製法を機械化したことで、グッドイヤーウェルト製法と呼ばれるようになりました。
グッドイヤーウェルト製法では、中底(インソール)のリブに甲革(アッパー)と裏革、細革をすくい縫いで縫い付け、ウェルトとソールを出し縫いで縫い付けます。甲革に腰革と呼ばれるウェルトを縫い付けてからソールと縫合し、その際、ソールと甲革の間に中底とシャンクを取り付けます。
グッドイヤーウェルト製法で作られた靴は、ソールが擦り減ってしまったとき、靴底全体を新しいものに付け替えることができます。これは、ソールとウェルト部分を縫合する際、接着剤を使用せずに糸だけで固定しているためです。
また、通気性が良く、堅牢な作りに仕上がるという点も、グッドイヤーウェルト製法の特徴です。歩行性や衝撃耐性にも優れているため、長時間の歩行に適した靴だといえます。さらに、靴底と甲革に厚手の素材を使用した靴が多いので、型崩れしにくいというメリットもあります。