大切な革靴を長く履くために
日頃から気をつける6つのことPoints for prolonging

大切な革靴を
長く履き続けるために

革靴はスニーカーとは違い、部品ごとに分解できる作りになっているため、修理しながら履けば物によっては10年以上履き続けることもできます。
しかし修理には当然お金が掛かるので、できるなら修理をあまりせずに履き続けたいところ。そのためには日頃の扱い方が大切になってきます。
履き方、歩き方、脱ぎ方など履く時に気を付けたいポイントのほか、購入時にやっておくとよいことも併せてご紹介します。

  1. 1.日々の習慣で気をつける6つのこと
  2. 2.長く履くために購入時にやっておくと良いこと
  3. 3.修理が必要なタイミングとは

日々の習慣で気をつける6つのこと

1.靴を履くときはシューホーンを使用する

シューホーンとは靴べらのことです。革靴のかかと部分はどうしても傷みやすい部分で、内側の革が破れたり、糸がほつれたりしてしまいがちです。無理に履こうとすれば、かかと部分も潰れますし、指を入れて履こうとすれば革が伸びてしまう場合もあります。
その傷みを防ぐには極力シューホーンを使用してください。シューホーンを使うのは靴を長持ちさせるためですが、革靴の履き方もスマートに見えるのでぜひお使いください。携帯用のシューホーンを持ち歩くと外出先で脱ぎ履きする際にも困りません。

2.歩き方に気を付ける

地面に接するかかとやつま先は常に摩擦を生じるため、特に傷みやすい箇所です。
かかとの場合、ガニ股の人は外側が、内股の人は内側がすり減りやすくなります。歩くときに足の先端に体重が掛かっている人は、つま先部分がすり減ります。
靴底のすり減りを防ぐには正しい姿勢であるくのが一番です。かかと全体を地面に着地させ、足の指の付け根で蹴りだすイメージで歩いてみてください。また、サイズに合った靴を選ぶのも大切なポイント。足にフィットしていないと必ず靴に負担をかけてしまいます。その結果、歩き方にも悪影響を与えてしまいます。

3.脱ぐ時はかかとを手で抑える

革靴を脱ぐ時は手でかかとを抑えて脱いでください。よくやりがちですが、手を使わず両足のかかとを擦り合わせて脱いでしまうと、かかとや靴の内側が傷み、傷も残ってしまいます。紐靴の場合は紐をほどき、無理に力を入れないで脱ぐことも大事です。
手を使わないで脱ぐと、革にダメージを与えるだけでなく見た目も美しくありません。

4.こまめにブラッシングをする

革靴を履いて帰った後は、縫い目やシワに沿って軽く全体をブラッシングしてください。汚れやホコリを落とすことは革の劣化を抑える効果があります。ブラシには毛が柔らかい馬毛と、毛が硬い豚毛のものがあります。普段のホコリ落としで使う場合は馬毛のブラシが向いています。ちなみに豚毛のブラシは、靴にクリームを塗った後に行うクリーム落としや、均一に伸ばすために使います。

5.毎日同じ靴を履かない

同じ靴を毎日履くと、前日に溜まった靴の中の湿気が抜け切れません。雑菌も繁殖しやすくなり臭いの元になるだけでなく、革自体も傷みやすくなります。
それを防ぐには何足か革靴を用意しておき、ローテーションで履き替えるのが一番です。最低でも1日、ベストは2日、靴を休ませてください。履く頻度が減る分、靴も長持ちします。

6.シューキーパーを使用する

シューキーパーは革靴を保管する時に靴全体の型崩れを防ぐために入れる道具です。シューツリーとも呼ばれています。型崩れを防ぐ以外にも、靴の履きしわを伸ばし革のひび割れ防いだり、靴底の反り返りを防いだりする効果があります。木製のシューキーパーは除湿効果もあり、革靴の天敵ともいえる湿気を防ぐのにも役立ちます。また、靴磨きなどのメンテナンス時にもシューキーパーを入れて行えば型崩れを防げます。

長く履くために購入時にやっておくと良いこと

革のケア

製品となった革靴は、工場・工房出荷時に仕上げのクリームが塗られています。しかしその直後に自分の手に渡るものでもありません。購入した時は油分が飛んで乾燥している場合もあるので、再度革に栄養を与えるためアッパーにクリームを塗るとよいです。履いてからのケアも大事ですが、履く前のケアもすることで靴がより長持ちします。

スピカでは、職人も愛用しているシューケア用品の販売も行っております。
普段の靴のお手入れに、ぜひご活用ください。

スプレー保護

まだ汚れがつく前の新品状態で防水スプレーをかけておくとより効果的です。雨もはじきやすく、汚れがついても落としやすくなるので革靴を購入したらぜひやっておきたいことのひとつです。

靴底の補強

革底の靴はラバーソールを貼り補強することで、革底自体を痛めることもなく、すり減った場合はラバーソール交換だけで済みます。靴底は消耗の激しいパーツですので、その分、修理費用が抑えられます。
つま先補強も購入後すぐに行うことをおすすめします。つま先が削れ過ぎた状態で補強しても、補強パーツは剥がれやすくなります。ヴィンテージスチールで補強する場合、ネジでパーツを固定するため、削れ過ぎているとそもそも取り付けることができません。

修理が必要なタイミングとは

タイミング1 : ヒールが削れてしまった

靴の修理で最も依頼が多いのがヒールのトップリフト交換です。トップリフトとは、ヒールの一番下で直接地面と接するパーツのこと。
かかとには歩くたびに体重の1.2倍の負荷がかかると言われており、トップリフトが削れることは避けられません。だからといってずっと削れたままにしていては、見た目が悪く、歩き方も不自然になってしまいます。
交換のタイミングは、トップリフトが上まで削れてしまう直前。それより上の革の部分まで削れてしまうと修理代が余計にかかってしまうこともあるので、トップリフトだけの交換で済むタイミングで修理しましょう。

タイミング2 : ソールが薄くなってきた

ソールも地面との摩擦のため、履いているうちに薄くなってしまいます。薄くなってきたタイミングでラバーかレザーで補強をしても問題はありませんが、つま先が削れ過ぎていたり、ソールの真ん中に大きく穴が空いていたりする場合には追加で修理代がかかってしまうので、早めに補強するのがいいでしょう。
また、女性のパンプスはソールが薄いものが多い上に何度も修理できるようには作られていないので、購入後すぐにハーフラバーソールを貼って靴自体が傷むのを防ぐのがおすすめです。

タイミング3 : つま先が削れてきた

ヒールに次いで削れやすいのがつま先です。歩く際にけり出す力が加わるため、どうしても摩擦ですり減ってしまいます。つま先が削れ過ぎてウェルト部分まで傷んでしまうと、オールソール交換という、靴底全体を新しくする大がかりな修理が必要になってしまいますので、そうなる前に修理しましょう。

タイミング4 : 靴にカビが生えた、雨ジミができた、靴のニオイが気になる

大切にしている靴に雨ジミができたり靴の中のニオイが気になったりした場合には、靴を丸洗いするプレミアムクリーニングがおすすめです。職人の手で1足ずつ靴の中まで丁寧にクリーニングするので、カビやニオイの原因菌をきれいに除去できます。
カビや雨ジミがひどく、クリーニングで取り切れない場合には革を染め直して目立たなくすることもできるため、諦めずに修理店に相談するのがいいでしょう(染め直しには別途費用がかかります)。

タイミング5 : ソールに穴があいた、ウェルトまで傷んでしまった

「ソールに穴が空いて中のコルクが見えてきた」「ウェルトまで傷んでしまった」という問題は、靴底を全て新しくするオールソール交換という修理で解決できます(ウェルト交換は、オールソール交換代に加えて別途ウェルト交換代がかかります)。
靴によっては、オリジナルのレザーソールをラバーソールに変更したり、ラバーソールをレザーソールに変更したりすることも可能です。オールソール交換をするとソールだけでなくヒールも含めた靴底全体が新しくなるので、ソールとヒールの両方が削れてきたタイミングで行うのがおすすめです。

タイミング6 : つま先が削れないように予防したい

靴のつま先がよく削れるという方は、購入後すぐにヴィンテージスティールと呼ばれる鉄のプレートをつま先に取りつけて削れを防ぐのがおすすめです。ヴィンテージスティールはネジで固定するため、つま先の厚みが十分にある新品の状態で取り付けるのが理想的です。
床が硬い素材でできた場所を歩く際にはカツカツと音がするかもしれませんが、普段街で履くときには音はほとんど気になりませんので、つま先の削れでお悩みの方は一度試してみてください。

タイミング7 : かかとの内側の革が破れてしまった

靴は、靴底周りだけでなく靴の内側も脱ぎ履きの摩擦でよく傷みます。特にかかとの内側のカウンターライニングと呼ばれる箇所は、普段靴ベラを使わずに履く人からの修理依頼が非常に多い場所です。破れているのに気付いたタイミングで修理をすれば問題ありませんが、破れる原因となる靴の履き方についても早めに改善するようにしましょう。

タイミング8 : インソールが破れた

インソールには毎日体重がかかっているため、長く履いていると剥がれたり破れたりすることがあります。簡単なインソールの剥がれであれば接着だけで済みますが、インソールが硬くなっていたり破れていたりする場合には、新しいインソールに交換することをおすすめします。
また、インソールを交換する際、下にスポンジを挿入することで足あたりが良くなり履き心地も改善しますので、見た目の面だけでなく履き心地の面でも、インソールの交換は効果的だと言えます。

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